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『今竹七郎展』 西宮市大谷記念美術館

 11月1日に西宮市大谷記念美術館で開催中の『今竹七郎展』を観に行きました。没後20年を記念した回顧展です。今竹七郎さんは、輪ゴム「オーバンド」のデザインやメンソレータムのナースのデザインをされた方です。私は今竹さんのお名前は存じ上げていましたが、作品と結びついていませんでした。今竹さんの作品数は膨大で、目を惹きつけられるような魅力的な作品が多く、見ていて楽しい気持ちになりました。

 以下に展覧会の紹介文を転載します。

「今竹七郎」という名前は知らずとも、輪ゴム「オーバンド」の黄色と茶色のパッケージ、メンソレータムのナースなど、どこかで必ず見たことがあるのではないでしょうか。これらをデザインしたのが今竹七郎です。1905年(明治38)年に神戸市に生まれた今竹は、我が国のグラフィックデザイン界において先駆的な役割を果たしたデザイナーとして活躍しました。戦中から2000(平成12)年に94歳で亡くなるまで西宮市に居住し、関西の芸術文化、特にデザインの分野に大きな功績を残しました。
本展覧会では、当館が所蔵する原画、グラフィックデザイン、商品パッケージ、絵画など400余点の代表作を展示し、多方面に才能を発揮し確かな足跡を残した今竹七郎の芸術を検証します。

-西宮市大谷記念美術館ホームページより転載ー

 今竹さんは神戸市でお生まれになって、1939年から亡くなるまで西宮市に住んでらっしゃったそうです。それだけでも親しみを感じます。大丸に入社されてデザイナーをされていて、途中で大阪高島屋の宣伝部に転職されます。その後独立し、看護師姿の少女を描く「メンソレータム」のトレードマーク、白鶴酒造のパッケージや関西電力のロゴマークなどを次々と手掛けられたそうです。

 昭和の中頃の百貨店が美術・デザインの発展をけん引してとても盛り上がっていた頃のお話を度々耳にしたことがありましたが、今竹さんは戦前まで大丸や高島屋でデザインをされていたから、その先駆けとなった時代に大活躍されていたんだなあと想像しました。その後独立してからも長い間、たくさんの今も親しまれているようなデザインを生み出されて、デザイン界に刺激を与えてこられたんだなあ。

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展覧会場入口です。

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心惹かれるデザインがいっぱい!

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今竹さんが作られた企業のロゴなど多数。

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アトリエも復元されていました。

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 絵画作品も多数ありました。モナリザをモチーフにしている作品が多かったです。

 とても作品数が多く、原画や広告・雑誌などの展示も多く見応えがありました。私は手描きの絵を見るのが好きなので、今竹さんの原画に特に惹かれました。丁寧に描かれた線、色の組み合わせが絶妙で、ずっと見ていたくなりました。

 展覧会は12月6日まで開催中です。

▪️会期   2020年10月10日(土)〜12月6日(日)
▪️休館日  水曜日
▪️開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
▪️入館料  一般1,000円、高大生600円、小中生400円



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