YouTubeを意識した日。👍001

YouTuberという言葉が浸透して、何年経っただろうか。今や、「誰でも有名人になれるかもしれない！」という触れ込みよりも、芸能人の参入や上位層の固定化により一筋縄ではいかない場所に変わりつつある。

そんなYouTubeという場所に飛び込んでみたいと初めに思ったのは、3年前の春だった。

当時、前職の小さな印刷会社を辞め大手の人材紹介会社に転職して1年ほど経過した時だった。前職では考えられないほどの給与をもらい少し心と身体の余裕が出てきた時期だ。
「仕事ばっかりはつまらない。」
ふとそう感じ、何か趣味がほしいと考えた。
ただ今まで趣味という趣味を持ったことがなかったため、自分は何をやったら楽しいのかを考えた。

お酒好きだから飲み歩き？
テニスは高校までやってたから再開する？
大学生の時にやっていたアフィリエイトを再開するか？

いろいろ考えたが、何をやるにも考えなしにやり始めたらすぐ飽きるだろうな、、、と思っていた。自分の性格は1番分かってる。

そんなことを考えている時に、ある大学生の頃からの友人から連絡があった。
「Twitterで知り合った人がYouTubeでの稼ぎ方を教えてくれるらしい！興味ある？」

今思えば胡散臭すぎる。
ただその時の私は、話だけでも聞いてみるかとすんなり受け入れた。

そして大阪の、あ◯のハルカスの上層階のラウンジで直接会うことになった。
実際に現れたのは、私より2個ほど年下の気の良さそうな少年だった。

さてどんな話かと聞いてみたら、案の定高額で稼ぎ方教えますスタイルのセールスだった。確か半年間の講師料と編集ソフトで30万程度だったと思う。

はいはい、そういうやつですか

と聞き流していたら、実際に稼げているチャンネルを見せてくれると言う。

全部で5チャンネル程見せてもらったが、非常に凝った作りのチャンネルから所謂スクロール動画と呼ばれる簡単な動画もあった。
正直な感想としては、この程度の動画で稼げるの？と感じた。

そう。ここで相手の術中にハマってしまった。

そして一度ハマってしまうと人はおかしなことを考え始める。

あれ？今興味持ってるってことはいずれ動画制作はじめるよね？じゃ初めのややこしい設定とか教えてもらえて編集ソフトも付いてくるなんて得じゃない！？

本当にバカか、と殴り飛ばしたくなる。何も得じゃない。
しかも当時PCを持っていなかったため、講師料30万円プラス25万のMacBook Proも購入するハメになった。

上記のように記載しているため、もう分かってはいると思うが、今回の話に乗ることにしたのだ。誘ってきた友人と共に。

これが初めてYouTubeを意識した日の出来事だ。

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