2020年のPS Now (クラウドゲーミングのいま)
PlayStation Now というサービスをご存じでしょうか。昨年急に話題になったGoogleのStadiaと同様の、クラウドゲーミングサービスです。
ゲーム機本体はサーバー側にあって、コントローラーが手元。コントローラーの入力結果がサーバーに飛んでいって、動画がストリーミングされてくる、という仕組みです。Stadia以外にも、NVIDIAがGeForce NOW、マイクロソフトがProject xCloudをアナウンスし、変わったところではエロゲーが対象のOOPartsが生まれるなど、謎の盛り上がりを見せています。
PlayStation Nowで遊んでみた
遊んでみたタイトルは、コーエーテクモゲームスの「影牢 ダークサイドプリンセス」です。激しくはありませんが3Dアクションゲームで、ちょっとだけ操作にラグを感じます。想像していたよりはマシでしたが、FPS/TPSや格闘ゲームでは気になるかも。
このスクリーンショットの後ろに映したリソースモニターを見ると、283kBps≒2.26Mbpsくらい食っていますね。だいたい1.6~2.4Mbpsくらい使っているようです。公式ページによると「5Mbps以上が保証されるネットワーク」「12Mbps以上で快適」となっています。
あああー…。回線品質が悪くなると画像が妙に粗くなったのちに、メッセージが出て終了します。こまめにオートセーブしてくれるゲームでなければ、突然の警告から30秒で逃げ切るのは難しそうです。
発生したのは日曜午後10時少し前。日本の深夜は有線でも、クラウドゲーミングの必須要件を下回ってしまうのです!大半の時間帯では70Mbpsくらいは出ていて余裕なんですが…。インターネットバックボーンの問題だったり、マンションの施設内設備の問題だったりします。Googleが日本に手を出さないわけも推測できますね。彼らは生の計測データをたくさん持っているでしょうから…
遊んでいた土日の間に、他の不具合として「起動中の読み込みが終わらず固まってる」「画面が一切更新されなくなる(BGMは配信されてくる)」と2件引きました。ユーザー数も開発リソースも多くないのか、あまりこなれていない感じです。
品揃え
売りのタイトルとして、クラウドゲーミングに合わなそうな海外製3Dアクションゲームが期間限定で前面に押し出されています。国内のラインナップは貧弱で、コーエーテクモ・日本一ソフトウェア・ファルコム・コンパイルハートあたりは古めのタイトルを多く対象にしてくれているけど、他のメーカーの売れたタイトルはほとんどありません。あとはPS3のギャルゲー(TO HEART2・WHITE ALBUM2・暁の護衛・車輪の国、向日葵の少女・メモオフ)か…
ゲームが遊び放題!という理想は遠く、特定のメーカーの5年以上前のタイトルが遊び放題!という感じです。
つらい
混雑時間帯に安心して遊べないのがつらい、国内メーカーの品ぞろえがつらい。「なんでもいいからトロフィー収集したい人」と「日本一ソフトウェア・ファルコム・アトリエシリーズに最近はまった(昔のタイトル未プレイの)人」くらいしか対象が見つかりません。
あと、PlayStation Plusのプリペイドカードを買おうとして間違ってPlayStation Nowを買ってしまった人が多くてつらい。