![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123318822/rectangle_large_type_2_f01f3c4bd21ea8cbf3f39cf3b4de1544.png?width=1200)
大手特許事務所の “大手”って?
「初めて特許事務所に転職するなら大手の方ががいい」
「小さい事務所だと色々な種類の仕事をする機会がある」
などのコメントが飛び交う季節ですね。
でも、この「大手」や「小さい」って、お互いの認識はあっているだろうか? 特に、特許事務所未経験の方にとって「大手ってだいたいこれくらい」「小さい事務所はこれくらいかなぁ」という感覚が難しかったりしないか・・・。
ふとそんなことを思いたち、特許事務所のサイズ感、ざくっとみてみた。
統計データ
以下は、「日本弁理士会会員の分布状況」のデータを、もう少しざっくりと表にまとめたものである。
![](https://assets.st-note.com/img/1701486303556-rxmkPYgixW.png?width=1200)
圧倒的多数(弁理士数1~10人)
弁理士数1~10人の事務所が圧倒的多数を占めていて、事務所数全体のうち約97%である。
ちなみに上記は「弁理士の人数」である。
一般に、大手か小規模かを論じるときの人数は、「所員の総数」の方で、例えば、弁理士以外の技術の方、事務の方、従たる事務所としてご勤務の方が含まれる。
感覚的なところでいえば、弁理士1人か2人の事務所は、上記でいう「小さい事務所」に当てはまる気がする。(大体、総数が10人以下位が多いと思うので。)
一方、弁理士5人以上とした場合、所員の総数としては15~20名おられることもあるだろうから、それを「小さい事務所」と呼ぶかどうかは・・・ちょっと疑問。
全体人数が15~20名になると、中規模というイメージがある。
「10人の壁」という話も聞いたことがあるし、総数が10名超えると組織っぽくなってくるので、小規模というには小さい感じがすると思う。
じゃあ大手って?
弁理士50人以上の事務所は、間違いなく「大手」と言ったときに該当するであろう。事務所数でいうと14らしい。
感覚的には、その次の、弁理士30~49人も「大手」として仲間入りしても、よいような気はする。・・・どうなんだろう。大手なんだろうか、中規模なんだろうか。
「大手」という言葉が、選ばれしTOPいくつかの事務所に限って使われているとすれば、前者の弁理士50人以上の事務所のことが言われているのかもしれないし、小規模との対義語でつかわれているなら後者の弁理士30~49人まで含まれているかもしれない。(このあたりは、元の発言によるだろう。)
若干、大手と中規模の間って、発言の内容によって線引きが違うことがあるのかもしれない。
中規模事務所って
上記をまとめてみて思うには、業界初心者の方が特許事務所への転職を考えるならば「中規模~大規模事務所」が候補になろう訳で、けっこう「中規模事務所」の特徴の捉え方なんかも、これから配信していったら面白いのかもしれない。
中規模事務所の個性って、外から見ていると分かりにくかったりしますが(企業にいたとき、そう思っていた)、色々知ってみると、結構個性あるもんです。
転職ご希望の方は、中規模事務所の勤務経験がある方に、そのあたりを知るコツを聞いてみるのも良いかもしれないなー、なんて思った朝でした。