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バイクとサーフィン、時々キャンピングカー。バイク編

バイクを乗るのにとってもいい季節になった。
と言っても、真夏を除けばめちゃくちゃ寒い冬に乗るのも好きだし、
季節のいいパンイチサーフィンは最高だけど真冬の海も嫌いじゃない。

東京の日の出は早いから3時半くらいに起きて準備する。
新しく仕入れる土地とか、開発中の物件を見に行ったりすることもある。

この間、朝早く誰もいない現場に行って見学してたら、職人さんが僕を見つけて無言で2、3歩下がりその辺にあったスパナみたいなものを構えようとした。「ストップ!」って言ったけど、よく考えたら僕は全身黒ずくめで面倒だからってフルフェイスのヘルメットも被ったままだったし、銅線泥棒かなんかと勘違いされたみたいだ。

時間がある時には横浜から横須賀方面に行ったり、箱根をぐるっと回ったり、考え事をしているようで考えてなかったり、何人かで行く時はインカムつけてグループ通話しながら誰かの資産運用の相談に乗ったりとか、最近行ったご飯屋さんの話とかバイク乗ってだとたわいもない話がよく続く。

合理性とかで考えたら、バイクってとても非合理的。
大型バイクなのでそれなりの装備とかヘルメットとか、ETC使えない有料道路なんて手袋外して、小銭出してってそれはそれはめんどくさい。
だけどバイクに乗ることでしか見ることのできない景色、嗅ぐことのできない匂い、音、感じることのできない季節感があったりする。

早朝、寒い中バイクで薄明かるい首都高を走る。できたら西に向かって東の空が明るくなっていくのを直接ではなくて、バックミラー越しに見えるといい。僕の家からだと、中央道に向かう首都高とか。車の少ない時間帯は静かな都会と澄んだ空気に感動する。ミラーに映るピンクの空はとても幻想的だ。

首都高沿いに点在するLOGを見つけながら高井戸を抜け八王子方面を目指す。仲間と連れ立って走る時には、石川パーキングエリアエリアで待ち合わせすることが多い。朝早すぎてレストランも、コーヒーショップも開いていないので、楽しげな音楽がかかるカップの自動販売機でコーヒーを買う。停めたバイクの前でちょっとだけリラックスできる時間。今はインカムがあるからツーリング中でも会話ができるのだけど、インカムない時代はこの休憩時間がとても大切な時間だった。1人鼻歌歌いながら孤独に走り、休憩で仲間と会話する、あったかいコーヒーを飲む、そしてまた走り出す。

八王子から圏央道に入ると外気温は更に下がる、高尾山で高速をあえて降りてクネクネと早朝の街を抜けるとバイクには心地いいワインディングが続く。お腹が空いてきた頃に見えるセブンイレブンの駐車場が目的地。ここには土日祝日だけ営業する、隣の製麺所が経営するうどん屋さんがある。朝6時から開いているので僕らにはぴったりだ。

にんじんピリピリ。多分しりしりの辛いやつという駄洒落

別に目的地があるわけでもないので、基本的には気持ちのいい道を赴くままに走る。こんなに人がたくさん住んでいる大都会の朝がとても気持ちいいとか、港区から3、40分走るだけで全く景色が変わってしまうとか、バイク乗りにしかわからない空気を感じることができる。

今日もいい1日だ。

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