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【第2回】ペンション経営ってどうなの?暴露される売り上げの話。
こんにちは、もっちです。
みなさんが実際気になるのってコレですよね、ペンションの経営をしたとして、売り上げがどのくらいあるのか?
うちの場合、開業初年度から変わらず、年間でだいたい1200万円〜1400万円くらいの売り上げになります。
多いと思うか少ないと思うか、人それぞれあると思いますが、うちの規模だと夫婦2人で十分やってける売上額です。
「うちの規模」っていうのがどのくらいかというと、客室が4部屋、マックスお客さんを入れて12名程度の小さい宿です。だいたい1人10000円くらいで一泊二食が楽しめる、そういう規模感。(今はコロナで客数制限をしているので単価を上げています)
結局、売り上げを暴露したところで、維持費とか固定費とか人件費とか、出ていくのがどのくらいなのかって部分もあるので、額だけ見て「これじゃ少ない」とか「すげぇ稼げてる!」とか判断できないですよね。
極端な話、1200万円稼いで出ていく分が200万だったら1000万残って、そりゃぁ儲かる商売だってことになると思いますが、そううまくはできていない世の中です。逆に一億円の売り上げがあっても、残るのが100万円だったら儲からない商売だということになりますし。
うちは夫婦でだいたい300万円くらいが可処分所得ってことになります。900万円くらいはローンや光熱費など含めた経費やその他固定費・税金などで持ってかれます。夫婦2人で年収300万円ていう言い方の方が分かりやすいかな?
その代わり、ペンションの経費で買える趣味的なものも多いのです。
例えば、書籍。お客さんのスペースに、お客さんに読んでもらうための書籍コーナーを設けていて、ここに入れるための書籍購入は漫画でも雑誌でも経費です。ここに自分の趣味や個性が反映されているのは、お客さんとのコミュニケーションの際にも重要なファクターです。
例えば、音楽機材。バンド用の機材をお客さんの使うスタジオに置いているので、ここの機材購入は経費です。機材の状態チェックも兼ねて、自分がたまに使うのももちろん重要なことです。
という風に、可処分所得は少なくても、経費で買える「仕事で必要だが自分の趣味にも使えるもの」が多くあるというのがポイントで、これによってかなり助かるのです。言ってしまえば、食費や消耗品なんかも経費で買って自家消費分を申告時に計上するので、こういうものも「仕事で必要だが自分の生活にも使うもの」となりますよね。
話を戻しますと、売り上げは過程でしかなく、経費を引いた実利益という結果が大切で。どんな商売でもそうですよね。
うちのポイントは、
・人を使わない=人件費がかからない
・小規模だから光熱費や設備の維持費が抑えられる
とにかく出ていく部分を抑えて、多額の売り上げがなくても成り立つようにキャッシュフローを考えている、という方向性でやっているのですね。
ぼくがペンションを始めた頃でも、やはり大規模物件(客室が10部屋以上、時には20とか30とか)というのもありましたが、こういうコロナの時代になって「小規模で良かったぁ!」と心から思います。昔は客室数が多ければ多いほどいいとか言われてましたけどね。今コロナで人が動かなくなって、大きいところほど維持に悪戦苦闘しているんじゃないかなと。これからの時代はやはり小規模ビジネスです。
今回のまとめ
売上額より、キャッシュフローをどう考えるかの方が大事!
経費がいくらかかるのかと生活するのにいくら必要なのかを多めに見積もって、どのくらいの売り上げがあれば生活に必要な分を残せるのか、すげー考えた方がいい。うちの場合はそのラインが年間で1200万くらいであるという事ですね。
ペンション経営に限らず、独立開業するならここを必死に考えた方がいいですね。あと、余裕があれば税制も少し勉強しておいた方がいい。会社員だと給料から天引きされる保険料とか所得税とか意識しないと思うので、、、ぼくは初年度に予想以上の国保や年金や所得税額に愕然としました(笑)
次回は、じゃあ、売り上げを何処から引っ張ってくるのよ!?って記事を書きたいと思います。