【開催レポート】不登校だった生徒が毎日登校できるようになった? ~鴨居中学校の活動とサイボウズとの関わり~
こんにちは。サイボウズのもっちーです。
サイボウズらしいワクワクする学びの場を作ろうプロジェクトの中で、関わっている、鴨居中学校の「和みルーム」の取り組みをご紹介します。
公立の中学校ですが不登校の問題への沢山の取り組みをしています。
9/10(土)に鴨居中学校とイベントを開催しましたので、まとめます。
はじめに
当日は25名の方が参加くださいました。
学校関係の方を中心に、不登校問題に取り組んでいる方や、学校の取り組みに興味がある方が集まりました。
サイボウズが学び場づくり?
最初にサイボウズの取り組みを社長室長の中村龍太(以下龍太さん)より紹介しました。
サイボウズの企業理念は「チームワークあふれる社会を創る」です。100人100通りの人事制度があり、多様な人が働いている会社。
そんな龍太さんも、サイボウズは週4勤務、土日月はフリーランスで別の仕事をしています。
“学校”も“子ども”も“保護者”も“先生”も多様な働き方が出来ればよいなという個人的な想いがあります。
子どもが学校の先生をしていることもあり、外から学校を変えていけたら良いなと思っている。
学校との関わりとしては、チームワーク講座をやったり、プログラミング教育をしたり、kintoneを使った授業の講座をしていた。
昨年は先生の働き方改革に取り組んでいた。その中で、多くの不登校の生徒や、別室登校の生徒さんを見てきた。
鴨居中学校「和みルーム」がスゴイ!
鴨居中学校の中村先生より
鴨居中学校に来て3年目になります。学校の立場でいうと指導の専任教諭です。前任の校長先生と、学校の抱える問題を考え、不登校について考えた。
鴨居中学校の不登校率は3%と、実際多い方だった。
未来の教室実証事業で、何ができるか考え、現在の「和みルーム」ができた。
スキルの先読みとして何が支援できるか考えて、色んな支援やつながりを考えて、学校でできること、できないことがあるので、外とのつながりも作っている。
「和みルーム」のご紹介
横浜市の特別支援教室は
①個別学習を柱とした居場所づくり
②個に応じた支援と伴走の場づくり
を目的に、「社会性を身に付ける」となっている。
和みルームは
「教室に戻る、ひとつのステップである」、
「教員がつけない時間帯は別室を開けない」という、前提をなくし、
“地球上どこにいても、鴨居中の生徒である!”という意識で取り組んでいる。
和みルームの活動~どんどん広がる和みルームの取り組み~
・支援員常駐での学習支援
→ICTツールをつかった学習支援、学習計画作成の助言
・アウトリーチの学習支援
→週1回90分程度、訪問支援員の訪問。学校の情報交換
・おしゃべり会~コミュニケーション能力の醸成~
→生徒主体のおしゃべり会を運営(with:城南進学研究社)
・キャリアタイム~社会との関わりを発見~
→個々の興味を学習と係累。多様な社会人との遭遇、将来像の構築(with:サイボウズ)
・なごマリタイム~軽スポーツへの挑戦~
→心身の健康維持。異学年交流。プロ指導者との交流(with:横浜マリノス)
・コミュニケーションツールの活用
→本人、家庭とのリアルタイムなコミュニケーション。毎日オンライン朝学活(ツール:studyplus社 / GoogleWorkspace)
・中高連携~進路への挑戦~
→社会とのつながり、音楽(with:キッカケ学園)
鴨居中学校×サイボウズ クロストーク
サイボウズとの関わりのきっかけ
不登校だった子どものいるサイボウズメンバーから
今後の関わり情報~kintoneの活用~
参加者さんからの質問
中村先生へ:本校でも別室登校をはじめています。別室のコミュニティが増えていて、そのコミュニティに参加出来ない子も出てきているのでそのあたりのお話を聞きたいです。
中村先生へ:和みルームの関わることになったきっかけは?
鴨居中学校「和みルーム」の今後
理想としては、全国どこにいてもよい。
コロナで学校にいけない生徒も配信さえできれば活用出来そう。
3年生が1年生の勉強をしても良いし、教えあうのもよい。という理想を今後進めていこうと思っている。
先生って生徒からすると壁があるものなので、学校以外の人が入ることでアップデートできてきている。外部と関わることで、サイボウズでいうところのワクワクが出来る。