人は見えていないものを補う
僕らの視界は180度近くある。
その全てに色がついて見えている。気がする。
しかし人は視界の端の方の色は実は認識できない。
そんなバカなと思う人はぜひ試してほしい。
何色かのボールペンから見ずにランダムで取って視野の端の方に出してみると、ボールペンがあることは分かるのに何色か分からないはずだ。
でも日常では全てに色がついて見える気がする。
これは脳が色を補っているらしい。
僕らの脳はすごい。見えてないものも勝手に補ってくれる。Siriもビックリのアシスタント機能である。
ちなみに周りの色が分からないのは、人の目の細胞には光を捉えやすい細胞と色を捉えやすい細胞があり、外側には前者の細胞が多いからである。
星を見ようとしたときに、視界の端の方で見えたのに、いざ視界の中心に持っていくと見えなくなったなんてことはないだろうか。
これは、先ほどとは反対に、中心は色を捉えやすい細胞が多くて光を捉えやすい細胞は少ないからである。
かすかな光の星を見たいときは、敢えて視界の中心からずらして見るのがコツである。
ぜひ試してほしい。
科学はおもしろい。
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