![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/5421074/rectangle_large_5302d3913befba3af6ad64ab9aeb6e69.jpg?width=1200)
映画『ビジランテ』
大森南朋、鈴木浩介、桐谷健太が3兄弟を演じると聞いては黙ってはおられない。吉と出るか凶と出るか楽しみな映画である。
兄弟3人は子供の頃、地方議員である厳格な父親から強烈な虐待を受けて育っていた。虐待に耐えられなくなった3兄弟は、ある日、とある行動で父親に反撃を企てるが失敗。そのことにより長男の一郎(大森南朋)が家出をし、居所さえもわからなくなっていた。それから年月が経ち、父親の死をきっかけに行方不明だった長男・一郎が地元へ戻ってきていた。優しかった一郎の面影はなく、暴力・薬・酒・女に溺れていた。
次男の次郎(鈴木浩介)は妻(篠田麻里子)と息子がおり、地元で議員として暮らしている。真面目すぎて空気が読めないタイプで、野心家の妻の言いなりになっている。
三男で地元でデリヘルの店長として暮らしている三郎(桐谷健太)。クソみたいな地元だと思っていながら、そこから出ようとはせず、さらには地元のヤクザに絡め取られた生活を送っている。
地方都市・暴力・権力・支配・虐待・ヤクザ・移民問題など、現在の日本が抱える問題を鮮烈な形で映像化していた。ただ、それゆえに風呂敷を広げすぎて回収ができていないパターンに陥っていたと感じた。
ここからは空気読める大阪人女子の嘆きを交えて解説していきます。ふわふわ女子にありがちな(はい、偏見の塊です。先に謝っておきます。ごめん)「ねぇねぇ、聞いて~。こないだすっごいことがあって~~~~」と話始め、こちらも『どんなすごい話?』と身構えて聞くが、話がムダに長く結局オチがないパターンありませんか? 聞いている人たちは『ええっ??』という空気になり、その空気を脱すべく「オチないんか~い!」とこちらが気を遣ってツッコんであげると、「大阪人こわーい。なんでもオチ、オチって言う~。オチがないと喋っちゃダメみたいー」と言い出す始末。ぐぎぎぎぎ。
『いやいやっ、貴女が意味ありげに話すからでしょ。そのせいでこの空気、どうすんのー? 普通に話せばこんな風にならなかったのに!!』と言いたいが、言っても伝わる相手ではないのでぐっと堪える。こっちはアンタを救ってあげてんの!と思うが、言ったこちらが『怖い女』として認定され、ただでさえモテないのに、どんどんモテなくなるというオチ付き。とくに大阪以外の都市だとこの傾向は強くなる。空気読める大阪人女子は生きづらいことよ。
……そんな空気感の映画です。えっ?大阪人女子の嘆きしか伝わらなかった?ストレス溜まっちゃってて、ごめんなさいね。ただ、ディテールは面白い。メンバーも良い。ただ、もうちょっと話を回収してくれないと見てるこっちは『????』となってしまうよ。意味ありげに描くのなら伏線の回収はある程度きちんとお願いします!!そない厳密なオチも求めていません。程度の問題です。
こういうシーンは最高。桐谷健太、かっけー。
元AKB48の篠田麻里子が結構な汚れ役やってたけど大丈夫なのかしら?AKBファンの人って卒業したらどんな役をやっても気にしないのかなー。しかし、前田敦子といい、大島優子といい、AKBのメンバーは普通っぽい役がぴったりとハマる。流石、秋元康が見込んだだけあるなー。普通なんだけど、もちろん『普通』じゃない。だって元トップアイドルだもん。清楚系ビッチなコートが似合うね。
あっあとタイトルの『ビジランテ』、意味深だったので意味を調べてみたら『自警団」だってさ。たしかに映画の中でも自警団が出てきます。しかし、やっぱりよくわからん。