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「となりのたぬき」と戦争の話。
昔、怒りに震えていた時。先輩に「その憎たらしい人のことを祈ってみろ」と言われたことがあります。
※「呪いをかけろ!」というネガティブなニュアンスではなく、「その人のことを想え」みたいな感じ。
いきなりそんなこと言われても、ムカつくやつは本当に心の底からムカつくわけで。どう答えたかあまり覚えてないけど、「嫌いな人のことを想いなさい」というのは…なにか菩薩のような心というか。とにかく度量が大きい話だと今でも思います。
この「となりのたぬき」という絵本は、お互いが憎み合うウサギとタヌキがいる世界で、憎きタヌキの破滅を願うウサギの話です。ある晩、お月様が現れて(まさに菩薩のような感じで)そんなウサギの願いを叶えてやると言います。「その代わり、まず1ヶ月間そのタヌキに、とことん親切になって尽くせ」と言う。そうしたらタヌキをボコボコにしてあげますと。
ウサギは1ヶ月なら安いもんだと翌日からタヌキに親切ばかりしていくんですが、そうすると…優しさにびっくりしたタヌキが、少しずつウサギを好きになっていって(!)、今度はタヌキまでウサギに優しくなって…っていう感じで進んでいく、めっちゃめちゃイイ話なんです。
はぁ。今日、家族でこの絵本を読んでいて、感動しました。冒頭の話を思い出しました。
「戦争」。こんな感じでなくなりませんか。難しいけれど、憎い人のことを想って、慮って。それでも優しくなれる人が1人でも増えたら。日本にいる僕なんかに想像できないくらい重なり合ってしまった怒りや悲しみがあるんだろうとは思うんです。でも戦争はいやなんです。戦争反対。
#戦争反対 #nowar
#せなけいこ #となりのたぬき