けんすうのNFT論01
Xでポストしている「けんすう」のNFT論をまとめていくよ
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NFTの95%が価値がなくなった
けんすう
NFTの95%が価値がなくなったニュースに対しての反応、「NFTを何だと思っているか」というのによって全然反応が違うのがおもしろくて
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・投機・投資商品だと思っている人
→株式市場の95%が0円になったらやばい、という感覚なので「NFT市場終わった」と思う
・アートだと思っている人
→「そもそも売られている絵のほとんどが価値ついていないから、そんなものでは・・・?」と思う。
・技術だと思っている人
→はじまったばかりの技術や文化なので、バブルになったり、はじけたりするのはよくあることなので、別に気にしなくていい
・画像つきトークンだと思っている人
→トークンとして生き残るやつなんてそもそもほとんど稀じゃない?アルトコインと同じ流れになっているだけ
・ネットカルチャーだと思っている人
→価格や儲ける儲けないの人がようやくいなくなってよかった!こっからおもしろいことをやりやすくなる!
・信者ビジネス、情報商材の延長だと思っている人
→また詐欺師の手法が一つ暴かれた!ざまぁ!騙される人が減ってよかった!
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こんな感じかなと思いました。適当なイメージなので「ちょっと違う」とかあったらリプライくれると参考になります!
人によって何として見ているのか、が違うので、よく知らない人からみたら「反応が違いすぎてよくわからんな?」となるのは当然な気がしますね・・・。
投機のためのNFTは無価値になる
投機要素しかないNFTは無価値になるのは当たり前で、、
NFTって「投資」で考えると、「かなり外側」にあります。現金を除くと、投資の中心は債券や株式、不動産、車、時計、トレカ、スニーカーなどとなっていきます。そして、外側のほど、ボラティリティが高い傾向にあります。スニーカーは一時期盛り上がりましたし、今はトレカになっていますね。
そして、暗号資産などはその外側にあります。たとえば不動産とかは「まあ、価値が下がっても住めるよね」とかになりますし、時計も「まあつけられるしね」となりますが、暗号資産とかは、使い道がないので、投資でいうと外側なのかなと。
お金がジャブジャブのときは、だんだんと外側に向かいますし、引き締められると外側から売られていきます。
言い換えると、お金が余っている人は、中央からかっていって、それでも余ったら、外に向かっていくという感じです。暗号資産やNFTはだいぶ外側にあるので、後半に買われるものです。
逆に「あ、なんか景気悪くなってきたな、何から売ろうかな」というときの最初のものになります。
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このように投資の世界でいうところの外側にあるNFTは、実態の価値が見えづらすぎるため、
「価値が下がったと思われると安く売られる、安く売られると価値が下がると思って更に安く売られる、値段しか価値の源泉がないから実際に価値が下がる」
というスパイラルになりやすいというのがあります。まあ、画像つきの暗号資産みたいなものなので、画像自体に価値をもたせるのはまあまあ大変な気がします。
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もちろん、「純粋な投機だけのNFT」というのは、あまり存在しないので、みんな「自分がやっているNFTは投機ではない」とか「私が持っているNFTは投機目的ではなくて、応援なんだ」と言いたくなると思うんですけど、
アート的な価値やデジタルアイテムとしての価値などの割合が低いものが多いので、基本的には投機対象として見ている人が多いので、結局はその流れに巻き込まれます。
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こういうと「いや、このNFTはコミュニティが強いんです」という反論が来がちなんですが、正直、数千人〜数万人くらいのコミュニティって出来上がるのがかなり簡単なので、それは価値にならないです。
人はコミュニケーションというコンテンツがあると、すぐに集まるので。価値があがっているときは、盛り上がるので一体感でますし、人と人が出逢えば「価値ある出会い」というものは頻出するんですが、それはNFTの価値とは関係ない。
人と人が集まった価値でしかありません。どんな理由でも、人が集まれば「良い出会い」は生まれるので。。
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というので、今の時期は、「投資としては終わった状態になる」という感じかなあと。これ、ちなみに「暗号資産もあがっていくとNFTもあがる」というのがあるので、なんだかんだ戻っていく、という可能性はあると思いますし、逆に「クリプトを使った、全然違う資産性の何か」が出てきたらお株をそっちに奪われる、というのもあります。
ただ、一度でも投資マネーがぐわーって浸透したパワーがあるので、有利は有利かなと。川みたいなもので、お金の通り道ができたやつは、まあまあ強いのではないかなと
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んで、純粋な投資とみなすとそうなっちゃうんですが、NFTの次フェーズは「デジタルアイテムとしての価値が比較的高いもの」と「あくまで資金調達の手段としてのNFT」の勝負かなあ思っています。
よほどのアーティストとかでない限り、アート的な価値(絵がかわいいとか、コンセプトが素敵)みたいやつが、たくさん売れるというのはもうなさそうですが、「単にデジタルアイテムとして価値がある」というパターンか、「クラウドファンディングに限りなく近い形の資金調達パターン」というのはこれからな気がします。
おもしろいゲームのアイテムがNFTであり、売買される、というのはあり得ると思っているんですが、なんかギャンブル方向に進まないように抑制しないと、売買がメインになってきてしまうので、そのあたりはどうなるかわかりません。規制されかねないとも思っているんですが、うまくいくと、ソシャゲ並のトレンドになる可能性もある。
BCGとか、ゲームのアイテムをNFTにする、は今後数年ではすごく多くなり、市場も形成される予感があります。
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あとは、NFTを使って資金調達をする・・・というパターンですが、これはもっと広がりそうです。
とはいえ、今までのように「スタートアップで資金調達しようとしたら全く相手にされないような緩いプロジェクト」も、今まではNFTで資金調達数千万円はそれなりにできちゃったんですが、今はもう無理です。
「いや、うちのプロジェクトは、ちゃんとこういう未来を考えていて、日本の地方とかに貢献するこういう仕組みを作るんです」といっているやつの99%が淘汰されますし、今後資金調達するのもほぼ無理じゃないかなあ、と。事業としての体裁すら成り立っていない、めちゃくちゃ緩いのが多いので。。
それができるんだったら一般からお金を集めないでエクイティでやったほうがやりやすいですし、お客さんからお金を集めるならクラウドファンディングをするほうがいいよね、となっていく気がします。
あ、その意味で、CAMPFIREがやるNFT系のクラファン?みたいなのはすごくいいと思っています。あくまでクラファンがメインで、NFTがそのリターンの一つ、という位置づけですね。
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たとえば、ベリロンみたいに「ナイジェリアにビル建てます」くらい、訳分からなく、かつ「既存の資金調達では絶対無理なプランだけど、なんかおもしろそう」みたいなのはありえるとは思うんですが、かなりトリッキーなことをしないといけないので、大変かなあ、と思います。あれは頭が超いいのに、ナイジェリアに賭けるという意思決定を平気でできるキャラだからできるので、、
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というので、個人的には「バブル崩壊だよね」といわれると、そうだね!と思うし、投機目的はアレするよね、というのもそうだなーと思っています。
ただ、NFTに全然くわしくない人が「NFTってダメだったよね」という意見は的外れなこともありますし、NFTにどっぷり浸かっている人が「これはこうだ」という時は、だいたいにおいてポジショントークになります。
しかし「ポジショントークはダメだ!」と非難するのはあまり賢くなくて。詳しい人とかほど、ポジションがある人なので「誰がどのポジションにいるのか?」というのを精度高く把握するのがいいのかなあ、と思います。
たとえば、これを書いている僕は、どういうポジションなのか?NFTの価格が上がってほしいのか、下がってほしいのか、投機としてのNFTが盛り上がってほしいのか、盛り下がってほしいのか、どうなって欲しいと思ってこれを書いているのか?を想像してみるといい練習になると思います!NFTの関係者は「NFTの価格が上がったほうがいいと思っているポジションだ」としてしまうと、解像度が低すぎて、たぶんミスると思います。
NFTの説明
NFTの説明、もはや「なんか売り買いもできるデジタルアイテムなんですよ〜」くらいの説明のほうが、なんだかんだいって、誤解がすくなく、理解度が高い気もしてきています。
NFT冬の時代
NFT冬の時代だし、もう終わりなのに、未だに諦めずにNFTをやり続けてしまっているかわいそうな人達のために、このリプ欄を開放するので、NFTの宣伝などを存分にしてください。 冬の時代こそ、お互い寄り添って暖を取ろうな
slothの販売数
slothの販売数が、9,833個に。もう少しで1万!本当にゆっくりと売っていています。
「NFTを作ったけど、初日に売れなかったから諦めます」みたいなことをたまに聞きますが、最初から売れまくるほうが特殊です。凡人は、あらゆる売る手を尽くして、がんばるしかないんです!
NFTのお作法
ありがとうございます!まさに「NFTのお作法がすでに難しい」というのは懸念してて、僕も「NFTっていうのが流行っているらしい!買おうかな」と思った時に買ったのは、お作法が違ったりしたらしくて、そこで困惑したんですよね。
当時のNFTって価値の感じ方が難しかったのでコンテキストが多すぎたのかなと。なので、「きせかえする。きせかえがかわいい」くらいの、超絶シンプルな価値にしたいというのがありました。
NFTとは
ちなみに僕は「未だにNFTが何かよくわかっていないけど、よくわかっていないとバレると怖いので、わかっているような顔をして外で交通整理をすることで誤魔化している人」です。
けんすう
めちゃくちゃよい質問ですね。
NFTって何?みたいな話は「アル開発室」というところでも何度かしてきましたし、いろいろなところが語られているんですが、「NFTの価値は、どこが源泉になるのか?」というテーマでは語っていないので、書いてみようと思います!
まず・・・。NFTの価値って、実際はよくわからないと思います。
たしかに、まだアートの現物、たとえば「絵画」とかは、リアルのものがあるので、なんとなく価値があるというのはわかりやすいです。
これを使って「モナリザだって、コピーしてたり、写真で見れたりするけど、本物を所有しているのってめちゃくちゃ価値あるじゃないですか。それと一緒です」と説明で使われたりします。
たしかに、NFTで所有しているのと、それのコピーを持っているのは同じかも・・・と思うかもしれませんが・・・。
実際には「リアルのモナリザが目の前にあるのと、写真でとったのを見るのは違うじゃん」と感じると思うんですね。家に飾ってあったら、めちゃくちゃ存在感あるでしょうし、逆にスマホでグーグル検索したものを見るのとは体験が相当違います。
でも、NFTは「同じスマホの画面で、同じように見える」のです。なので「モナリザも、本物とコピー、同じですよね」というのはちょっと無理があるんじゃないかなと思うんですね。
となると、もはや「所有しているという感覚があるかどうか」だけの話になってしまいます。
なので、「NFTアートはプラットフォームありき(でメタバースと相性がいい)という認識であってますか?」
というのは一定正しいです。たとえばソーシャルゲームとかのアイテムがNFTであり、それが売買できる、そして、NFTをプレイに使える、とかであれば価値があると感じられるし、買いたくなる、ともいえます。
このゲームでめっちゃ強い武器で、レアなんですよ、と言われたらほしいという気持ちになったりしますもんね。たとえ、単なるゲームの中のデジタルデータじゃん、といわれても欲しいものは欲しいです。
さらにそれが、オンラインのゲームで、人に自慢できる、とかになったら、もっと欲しくなったりしそうです。
とはいえ、実際は、なんらかのプラットフォームに結びついていないNFTも売買されています。
なぜかというと・・・。これはもう単純に「投資商品」になっているからと説明するのがやはり一番しっくりきます。
こっから先はより込み入ってくるので「アル開発室」というところに投稿していますが、、
結論でいうと「今後、値段があがる可能性がありそうという点において、投資対象になっているから価値が高い」「なぜ投資対象になるかというと、クリプト長者たちが、クリプトで儲かったお金があり、それがNFTに投資されるから」みたいな感じですね。
投資されるから価値があり、価値があるから投資される、みたいな、不思議な状態ともいえます。
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😠いいなと思ったらいいねしなさいよ
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NFTで作成したキャラを使って漫画をつくりたい
けんすう
あー、だいたい「みんなが考える漫画のクオリティの本を1冊作るコストは1000万円くらい」と業界の人に聞いたことがあるんですが、3000万くらいかけてやるっていうイメージですよね。
で、たぶん作るのはできると思うんですが、それがどのくらいおもしろいのか?というところと、どのくらい売れるのか?というのが論点になるかなーと。ジャンプくらい、才能が集まりまくって、優秀で経験豊富な編集者がいて、書店への営業が超強いメンバーがたくさんいて、ネームバリューがあったとしても、打ち切られる漫画が山程あるわけなのです。
というので、漫画でやると「1回の施策に1000-2000万円くらいかかると考えたほうがいいし、ダメな確率は相当高いので、どのくらい挑戦できる体制か?」が重要かなあ、と。
有名な漫画編集者の方に「たとえば今の会社をやめて、数十億渡すから、売れる漫画を1本でも作れると思いますか?」と聞いたら「30億渡されても、ほぼ確実に1本もでないですね」と言われました。なので作品だけで勝負するなら、結構なコストを割くイメージでやったほうがいいと思います。
僕は「100億あげるからそういう漫画を作ってくれ」といわれても、かなり戦略を練らないと相当難しいだろうな・・・とう感覚ですね。
NFTはマンションや株式投資と同じ?
けんすう
なんかNFT界隈にいると「転売して収益を得てやろう」という人が、意外に少ない、という感覚なんですよね。
言い方が嫌らしくなっちゃうんですが、「そもそもの基本的な投資知識がある人があまりいない」という感じなんです。
といのも「投資知識がある人は、ハイリスクハイリターンと認識して、ほぼお遊びで買っている」という投資商品になるので、あー、これは外れたか、という感じになりますし、投資知識がない人は、NFTを投資だと思っていない率も高い、という感じなのかなあ、と。
「なんか儲かるぞ」と煽られて買った人たち、つまりは詐欺的な情報商材と同じジャンルで買ってしまった人たちは「騙された!」と思っている感じだとは思います!
NFTは終わり?
けんすう
「NFTで稼げる教材が新発売」されていることと、NFTが冬の時代なことは全然関係ないんじゃないですかね!?
ちなみに、NFTが終わりだとは僕は全然感じていないです!
NFT にでてくるキャラを動画化するときに考えたこと
めまいがして夕方くらいから横になっていたので、今日は記事更新無理だな・・・と思ってたんですが、最後の力を絞ってなんとか記事をかきました。
NFT にでてくるキャラを動画化するときに考えたこと|けんすう @kensuu #note
NFTは稼げるのか?
けんすう
slothのコラボ衣装の売上は、8月は「8.73ETH」でした。日本円でざっくり200万円を超える、みたいな感じです。
NFT、「一度バーンと売って、そっから先は稼げない」とか「二次流通での手数料で稼ぐモデルだけど、そうすると投機を煽るしかない」みたいに言われることが未だにあると思うんですが、継続的な売上があがるプロジェクトも出来つつあるんじゃないかなあ、と。
ドリコムさんのNFT x ゲームあたりも期待ですし、普通にこれからいろいろな売り方とか、利益の出し方が出てくるんじゃないかなあ、と思っています。
NFTは体感したが早い
slothのコラボの衣装はこちらです。
何をしているのか?どんな仕組みなのか?何を狙っているのか?というのを追っておくと、NFTについての理解が深まるんじゃないかと思うので・・・。
端的に言うと、是非買ってみてください!説明が難しい!体感したほうが早い!
お知らせ
けんすう紹介
インターネットでコミュニティサービスとかをよく作っています。最近だとナマケモノをモチーフにした、きせかえできるNFT「sloth(すろーす)」というのを作ったりしています。
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