「物語思考」読者グループまとめ10
「モテモテになる」の解像度上げ方
けんすう
モテモテになるといっても、たとえばどんな感じ?によると思います。
・道を歩いてたら異性から声をかけられる
・知り合った異性をデートに誘うと成功率が高い
・こちらが口説いていないのに、好きと告白される回数が月に1回以上ある
・ナンパをしたらとりあえず話してもらえる率が100人につき10人くらいいる
・好きな異性に告白したら付き合える率が高い
などによってそれぞれ全然違うと思うんですよね。どのモテ状態が一番近いか?というのを考えてみるといいんじゃないでしょうか。
月に100人に言い寄られる、をモテモテというかもしれないですし、異性から恋愛対象として見られる、も、「相手が20歳か、50歳かによって違う」ということもあるでしょうし。
じゃあ、何歳から何歳までの人が対象なの?とかもありそうです。20-35歳の間の人から好きと言われるとうれしい、なのか、それとも年齢は関係ないのか。見た目はどうなのか。どういう性格の人がいいのか。すでに既婚者だとどうなのか?など
イメージ、「モテモテになりたいんだよね」という人に、いじわるな人が「あ、じゃあ80歳の人から毎日告白されてもうれしいの?」といわれると、「いや、なんか違う」みたいになったりすると思うんです。その作業を繰り返すといいかなーと。
なりたい状態が定まらない
けんすう
今日、ちょっとXにも書いたんですが、「◯◯の人だ」と思ってもらおう、みたいな専門性を追い求めなくてもいい時代(というか、追い求めると変なことになるかも)と最近思っていたりして、、
なので、◯◯の専門家、みたいなイメージを追い求めると「やりたいことが見つからない」と同じような症状になるかなーと思っています。なので、キャラとか、なりたい状態から逆算するといいよ、というのが物語思考です。
データサイエンティストになりたい、ではなくて「どんなデータサイエンティストなんだ?」と解像度をあげていくと「こういう場面でこういう意思決定をする人を正しくサポートをする人になりたい」みたいになっていき、逆にそこから「じゃあ、データサイエンティスト以外にも職業とかあるんじゃない?」と思える様になるのがいいかなーと思ってたりします。
その上で・・・
>ただ唯一、自己啓発(特に人間関係に関する話)はほぼ無限にアウトプットできるなぁという自覚があるんですが、特にSNS発信の①information(情報)ってなんだろう🤔という壁にぶつかっております。
これって、たぶん「好きな人が多くて、かつ語りたい人が多い分野なので、難易度が高い」というものです。というのも「オレオレ自己啓発ノウハウ」みたいなのって、めちゃくちゃ多いんです。すごく雑にいうと「誰でも、俺が考える成功理論」は話せちゃうからです。自己啓発が胡散臭いとか、詐欺ぽいといわれるのはここが由来かなーと。
なんで、自己啓発情報って、基本的に「OPINION」側に入るかなと思いました。要は、ある程度人から興味を持ってもらえる状態になっていなと、読んでもらえないコンテンツってことですね
あえていうなら「こういう自己啓発本があって、このくらい売れてて、この本の肝はこちら」みたいな情報だったらほしい人がいると思うので、そこから責めるとかですかね・・・
キャラの設定は2つあっても良い?
けんすう
キャラが複数になってもいいと思います!というか、たぶん「一つの統一キャラにする」というの、難易度高いので「話し方はこの人みたいなのがいいなー」とか「こういうシーンでは、こういう行動ができるキャラがいいなー」とか、
要素ごとや、シーンごとで区切ってしまっても全然大丈夫です。というのも「織田信長みたいに大胆になろうぜ」といっても、打ち合わせの席で「打首じゃああ!」みたいなのってできないじゃないですか。その場合、織田信長は抽象度高いレイヤーのキャラではあるが(新しいことへの偏見がなく、良いと思ったら取り入れ、目標対して最短距離を選ぶ人?みたいな)
打ち合わせの場では「何を言われても落ち着いて受け答えができ、自信ある感じで、信頼感が高い人みたいになりたい」みたいに、全然違うのが会ってもいいと思っています!
解像度の高め方
けんすう
解像度の高め方について書いてみました!
「世界のファッション業界で働いている」という事例ですが、これ「世界」みたいなのが、思考停止ワードだと思っていて、、
世界といっても、日本以外に国は195カ国くらいあるわけで、そのうちの150カ国が発展途上国なわけです。でも、世界というとなんとなく「アメリカとかイギリスとかの大国」を想像しがちだったりするんですよね。
なので、「あ、じゃあパキスタンでもいいすか?」というと、それはなんか違う・・・と思ったりする人もいます。もちろん「日本以外ならどこでもOK」という人もいます。このあたり「どこが自分がなりたい状態のイメージに近いのか」というのを近づけるといいのかなあ、と。
解像度高くしてみました
けんすう
あー、「ファッション業界を詳しく分解してください」といわれたときに、できるのか?とかがまず解像度あげる一つかもしれません。
全然くわしくないんですが、ファッション業界だと、洋服を企画する、といっても
企画
トレンド分析やマーケット分析、商品企画
デザイナー
洋服のデザインをする人。この中でも、スケッチや素材選び、色の選定がある
パタンナー
デザイナーのスケッチをもとに型紙をつくる
テキスタイルデザイナー
素材や織り、布そのものをデザインする
と複数の役割や仕事がありますし、これが終わっても次の生産だと
縫製工( 型紙に基づいて実際に布を縫い合わせる)とか、品質管理(製品の品質をチェックし、縫製の精度や素材の品質などを確認する)、 生産管理(生産スケジュールやコストを管理する)
とかもあります。
プレイヤーとしては、もちろんブランドとメーカーもありますし、ルイヴィトンと、ユニクロでは全然役割も違います。OEMのメーカーとかとももちろん違います。
そして小売があって、、、小売でも実店舗とオンライン店舗では全然裏側が違ったりします。店舗だと不動産を抑える人、店舗設計などが入りますし、オンライン店舗だと、UIUXの設計から、裏側のサーバサイドの設計、実店舗との在庫の管理システムもありますし、Webとアプリではまた作る人が違ったりもしますし・・・。オンライン店舗の、テキスト文書を考えるライターとかもいますし、サイト解析ツールを使っての、コンバージョン率の調査と改善をする人たちもいたりします。
あとは、ファッション誌のメディアとか、インフルエンサーとかですね。
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みたいな感じで、「ファッション業界」といったときにも、かなり多岐に渡るのですね。なので「ファッション業界」というの、広すぎて、あまり何もいっていない可能性があるか、その一部しか見ていない可能性があるので、そこをめちゃくちゃに詳しく説明できるようになるといいかなあ、と。
ヒカルさんのような影響力、というのもそうですね。影響力ってなんですか?というところがまだ甘いかなと。ヤフーニュースに乗るといっても、ヤフーニュースってキュレーションなので、その前には、メディアがあるわけです。いろいろな新聞社、雑誌社から掲載しているわけですね。となると、そのメディアに載るとはどういうことか?どのあたりに乗るのか?Fashion Pressとかなのか?をイメージするとよいですし
ヤフーニュースに乗ることって実はそんなに難しくないんですが、ヤフーニュースのトップに乗るのほうが重要なんです。ヤフートップにのりたいのか、ヤフーニュースに掲載されればいいのか、で全く戦略は変わります。
影響力も、どのくらいの規模なのか?というのはあります。ヒカルさんは超人気者なんですが、たとえば僕だと実は「けんすうさんが紹介すると本が1000冊とか、下手したら5000冊売れる」という存在なので、出版社の人から「連絡したい人リストの常に上位にいます」と言われたりします。
となると、あまり外では見えないですが、僕はビジネス書の紹介という面では、強い影響力を持っている、ともいえます。お客さんに対してというよりも、出版社の人に対してですね。
影響力というときに、自分はお客さん側にたつことが多いので、どうしても目立つ人を想像しちゃいますが「お客さんに対して影響を与えたいのか」「それともメーカーやブランドに対してなのか」というので全然目指すのが違いますね。ヒカルさんの場合、センスがよいとかも有ると思いますが、圧倒的に「ファンが多い」というところが大きいはずです。
でも、一方で「めちゃくちゃセンスがよくて、プロデュースしたら売れる」という人もいます。藤原ヒロシさんとかがたとえばそうですね。だからブルガリとか、ポケモンとか、多種多様なブランドからコラボ依頼が来るわけです。
ストリートファッションのセンスが高いから、ラグジュアリーだったり、子供向けゲームだったりするメーカーが、ストリート層にアプローチしたいときに、デザインを頼む人、という感じになっているわけです。
>イメージやコンセプト、ブランドの物語をつくって、語れる。
ここも、たぶんヒカルさんとか見えやすいので想像しやすいんですが、「物語を設計して見せる」というWeb Siteのデザイナーもあるかもしれないですし、コピーライティングもあったりします。