紙とインクを楽しみたい方向け、書写におすすめの文具①
私が朝活書写を始めた理由の一つに、「集めた文具を使いたい」がある。毎日書写を続けていくなかで、個人的に気に入った文具を紹介したい。
▼そもそも「朝活書写ってなに?」という方にはこちら。私が個人的に感じた魅力もお伝えする。
書写におすすめの文具3つ
大前提として、書写を続けるにあたってどんな文具を使ってもいいのだ。同じノートに粛々と続けられられる人は、一つのことが長く続く人だろう。
残念なことに、私は飽きっぽいところがあるので、日によって文具を変えているのだ。なので、色々な便箋と筆記具で書写をした後、ノートに貼り付る方法を採用している。
ただ、毎日の習慣なので、個人的にはあまり高い用紙は使えない。(私自身がものすごく稼いでいるわけでもないし、子どもにお金も使いたいので……)そのため、1枚20円以下・入り数30枚以上の製品を選んでいる。予算感の参考にしてほしい。
①ふたふで箋 碧翡翠
最初に紹介するのは、あたぼうステーショナリーの「ふたふで箋 碧翡翠」。”バイブルサイズの200字詰め原稿用紙”というニッチな製品だ。
▼誕生秘話が面白いので、ぜひ読んで欲しい。
実際に使ってみると、美しく施された飾り枠のおかげで、自分の字が上手に見える気がする。自分が作家になった気分で綴る書写もオツなものだ。
こちらの紙は「キンマリSW」を使っている。万年筆インクで書くと、インクを吸ってシワがよるのがポイント。いつものインクが勤勉な印象に仕上がる。
水分を吸いとりやすいので、インクの乾きが比較的早い。なので、古典インクなど色の変化がすぐ見れるのも楽しい。
気をつけなくてはいけないポイントは、キンマリSWは本来、印刷用の上質紙である。なので、すべてのインクの滲みによる筆記性能については品質の保証外になる。一枚試し書き用にしておくと安心。
詳しくは「販売に関すること」にて参照。とはいえ、販売元で抜き取り検査も行っているので、私の使った範囲では困っていない。
▼実際に書写したもの。
▼今回紹介した製品はこちら。
②GRAPHILO ippitz
次に紹介するのが、神戸派計画の「GRAPHILO ippitz」。神戸派計画のオリジナルペーパー「GRAPHILO(グラフィーロ)」を使った一筆箋である。
GRAPHILOは万年筆での書き心地にこだわった紙。紙にペンを走らせると、スルスルとした書き味がうれしい。
そして、なにより私が好きなのが、万年筆インクのぬらっとした発色。普段のノートに書くと優等生な雰囲気のインクでも、GRAPHILOの上では艶っぽく発色する。
気をつけなくてはいけないポイントは、ぬらぬらとした書き味を持たせるため、インクの浸透がやや遅い傾向にあること。十分に乾かしてから触るようにしたい。
▼実際に書写したもの。
▼今回紹介した製品はこちら。
▼GRAPHILOにはノートもある。心ゆくまでぬらぬら書きたい人におすすめ。
③ライティングマット下敷 A4+
最後に紹介するのは、共栄プラスチックの「ライティングマット下敷 A4+」。「下敷きなのにお高くない?」と思うことなかれ。ボールペンや鉛筆はもちろん、万年筆やガラスペンなど、あらゆる筆記具を快適に書けるようにしてくれる下敷きなのだ。私は、日替わりで筆記具を使うので重宝している。
下敷きには、固い素材を使ったハード系と、柔らかい素材を使ったソフト系がある。こちらは、ほどよくクッションの効いたソフト系。やや引っかかりを感じる紙と万年筆の組み合わせでも、ペン先を支えてカリカリ感を軽減してくれる。
押印マットとしても使えるのがうれしいポイント。毎日の書写で、日付印やネーム印を押す方もいる。ライティングマット下敷を使えば、快適に書写した後、そのままきれいにハンコが押せるのだ。
書写から話題がそれるが、保育園関係の書類はハンコが必須なので、この下敷きを使うとはかどる。方眼と無地のリバーシブルなので、用紙に合わせて変えられるのもうれしい。
▼今回紹介した製品はこちら。サイズは他にB5+、A5、B6がある。
お気に入りの組み合わせで、楽しい書写時間を
書写の楽しみ方は人それぞれ。私は、毎日の習慣として取り入れることで、「このインクとこの紙の組み合わせはどうかな?」と服をコーディネートするような楽しみも増えた。組み合わせが上手くいくと気分良く書ける。
この記事を読んでくださった方も、色々試して、自分だけのお気に入りの組み合わせを見つけて欲しい。
ご興味あったらこちらもどうぞ
文具マガジンやっています。文具レビューの他に、文具を通したライフスタイルについても語っています。
インクと紙を楽しめる、ガラスペンを始めてみませんか。