TAKEO
2018年1月。今までのトイドローンの常識を超えた新たなる機体が登場しました。それこそが「RyzeTeck社」が開発した「TELLO」なのです。しかし、その性能をほとんどの人は活かしきれておらず、いつしか部屋の隅に追いやられる事も少なくありません。 トイドローンでありながら、風が弱ければ外で飛ばせる、高度30mまで上げる事が出来る、2K規格のカメラを搭載してるなど、正にドローン界の「小さな巨人」と言っても過言ではないのです。 本マガジンを通じて、この魅惑のトイドローン「TELLO」について深く知ってもらい、ドローンや空撮を身近に感じてもらえれば幸いです。
何かと話題になるドローンですが、危険な面がクローズアップされ過ぎて、法規制がどんどん厳しくなっています。そのため、空撮が出来る場所も激減してしまい、写真や動画といった分野でドローンは転機の時を向かえているのです。 法規制外の軽量のドローン、即ち、トイドローンが映像の世界では期待されており、次世代の空撮を支える存在になりつつあります。 本マガジンは、トイドローンを使って、空撮を身近に楽しんでもらいたいという思いで書いていきますので、カメラや写真好きな方も是非、ご愛読いただけますと幸いです。
さまざまな地域をトイドローンで空撮。 日本に文字という文化が、中国から入ってきた時に、まず残したいと思ったのが、歴史や土地の記録でした。奈良時代初期に書かれた風土記をイメージし、現代の最新技術ドローンを使い、貴重な日本の姿を残していきます。
「TELLO」の動きがおかしくなる原因は、いくつもありますが、大抵の場合は「警告」が出るので、そこを取り除けば解決するものです。しかし、時には原因不明で電源などを入れ直しても改善されない…なんて事もあり、故障を疑う事もあります。 例えば、いきなり機体がクルクル回ってしまったり、「TELLO」の最大の魅力である安定したホバリングが出来なくなり、左右に勝手に動いてしまうなどなど。暗い場所や床面が無地の場合には、センサーの構造上、起きる現象ですが、飛行させていた環境に問題はなかっ
「TELLO」の大きなの特徴の一つは、スマホのタッチパネルで操作できる事。「いや、コントローラがないと、ちょっと…」と、いう人もいるかも知れませんが、タッチパネルの操縦をマスターすれば、セットアップの時間短縮や手軽さが増してきますので、利便性が向上します。 今回は、その「タッチパネル操作」に焦点を当てていきたいと思います。
2018年1月。今までのトイドローンの常識を超えた新たなる機体が登場しました。それこそが「RyzeTeck社」が開発した「TELLO」なのです。 ドローンのトップメーカー「DJI」とCPUメーカー「インテル」が技術を提供した事で話題となりましたが、ホバリング時の安定性の良さには驚くべきものがありました。 従来のトイドローンは、ホバリングが安定せずに前後左右に機体が動いてしまうため、コントローラでチョコチョコと調整をしないと、定位置を保てませんでした。 ところがコントロー
ドローンというのは、実に活用の幅が広く、趣味から仕事まで、様々に使う事が出来ます。趣味、遊びの世界では、ドローンレースなどが有名ですが、ドバイで開かれた国際レースは、伝説のドローンイベントとして知れ渡っており、何と優勝者は15歳の少年でした。 カーレースにおいて、カーブを小回りで回るテクニックに「ドリフト」というのがありますが、以前、ラジコンカーのレースを観て、「すごい!」と思った事があります。カーブは「ドリフト」なしでは考えられないくらいな感じで、迫力がありました。 い
カルチャーセンターの「トイドローン入門」のセミナーで教えていると、受講生さんから困り事を相談されますが、その中でよくあるのが、トイドローンTelloの接続の仕方。 折角、Telloを買ったのに上手く接続できない!? ...というお話を聞きます。そこで、今回は接続について、まとめていきます。 まず、基本としてTelloは、スマホにアプリを入れて、機体とスマホをWifiで接続するという事を覚えておきましょう。T1dコントローラも同時に購入した人は、コントローラもWifiで接
トイドローン Telloは、プログラミング教育にも活用出来るという一面があります。パソコンやスマホアプリで使える、「Scratch」という教育プログラミング言語と環境を利用すれば、ドローンが飛ばす事が出来るのです。 プログラミング的思考を学ぶ教材として注目され、小学生のプログラミング教育に活用されるという事例もありました。更に、Telloのプログラミングをスマホで簡単に使えるアプリが、いくつか登場してきたのです。 Telloにプログラミング教育の要素をプラスしたTello
ドローン(クワッドコプター)は、対角線上 にある4枚のプロペラが時計回りと逆時計回りに同じ速度で回転する事で、空中に飛び上がる事が出来るという話を前回しました。 そして、この同じ速度で回る4枚のプロペラの回転数をコントロールする事で、空中での高度を一定に保つ事が出来るのです。つまり、ドローンが空中に浮かびながら、一ヶ所にピタッと止まっていてくれるというわけです。 これをホバリングといいます。トイドローンでは、ホバリングがいまいち不安定な機種が多く、コントローラで常に微調整
今回は、トイドローンの基本中の基本となる話をします。そう、「トイドローンは何故飛べるのか?」というお話です。 もちろん、これはトイドローンに限らず、ドローンにも共通する仕組みになりますが、どのような仕組みで安定感のある飛行を可能にしているのか、説明していきたいと思います。 トイドローンには、複数のプロペラがあり、これらが上手くバランスを取る事で、あの安定感のあるフライトを実現できるのです。今回は、クワッドコプターという4枚プロペラのドローンを元に説明していきます。 トイ
トイドローンは、通常のドローンより小さく、軽量であるため、「空いた時間にちょっと飛ばしてみよう…」みたいな手軽さがあります。ドローンは難しそうだけど、トイドローンなら簡単そうだし、安いものなら2,000円くらいからあるから買ってみよー、みたいなノリで購入したら、全然、思い通りに飛んでくれないで挫折したという人も少なくありません。 大抵のトイドローンは、空中に浮かぶと左右前後にフラフラと動き、一箇所に落ち着いてくれませんので、コントローラを操作して、小まめにバランスを取らない
ドローンやトイドローンと言えども、元を辿ればラジコンです。ただ、一般的にラジコン模型と言うと、「遠隔で動かす」という事に重きが置かれるので、「空飛ぶコンピュータ」、「空の産業革命」と呼ばれるドローンは、従来のラジコンに幾つもの技術を組み込んだ進化型だと言えるでしょう。 ドローンは、GPSや高性能なセンサーを用いる事で、空の上で静止したり、思った方向にスムーズな移動できるなど、驚異的な移動性能を世間に知らしめました。また、カメラ部分に様々なセンサーを取り付ける事で多種多様な仕
トイドローン空撮で、障害物をすり抜けていく動画を撮影したのに、いまいち迫力がない。。。 映画「スター・ウォーズ」のクライマックスシーンのような狭い通路をギリギリで飛ぶような映像に仕上がると思ったのに...、なぜか全体がノベっとしている気がする。。。 この謎の答えは、即ち、画角の違いです。まずは、僕の撮影した動画をご覧下さい。 RyzeのTelloとHollyStoneのHS210proで撮影した二つの動画を見比べると、その差はわかりやすいですね。 Telloは、言うま
空撮。文字通り、空から撮影するという意味ですが、一昔前まではヘリコプターやセスナ機などでないと出来なかった空撮が、今やドローンで割と簡単に出来てしまうのが、すごいところです。 ドローンは飛行時の安定が良く、揺れが少ないため、空撮に適している無人航空機だと言えます。現在の航空法では、ドローンの高度は150mまでになっていますが、この高さは45階建ての超高層ビルに匹敵するから驚きです。 個人的意見ですが、ドローンで空撮する最大の魅力は、空高く機体を上げて、風景を撮影する事にあ
そもそも僕がトイドローンに興味を持ったのは、Phantom3というドローンを操縦するための練習がしたかったからです。Phantom3は法規制に引っ掛かる200g以上のドローンですから、なかなか飛ばす場所がなく、練習も出来なかったため、部屋で飛ばせるトイドローンを購入したわけです。 手のひらサイズのトイドローンの存在は、以前から知っており、こんな小さなものが飛ぶのは面白いと思った事が、ドローンを始めたキッカケでしたが、実はトイドローンを飛ばした事は1〜2回程度しかなかったので
カルチャーセンターで「ドローン入門」、「トイドローン入門」という講座をやらせてもらって、4年くらい経ちますが、みなさん、ぶつかるところが、それぞれ違うなーと思う事がよくあります。 ドローンとラジコンカーの操縦で違うところは何かと考えると、ドローンは3Dで、ラジコンカーは2Dであると言えるでしょう。ラジコンカーと比べると「上と下」という二つの要素が加わるだけですが、これが入る事で、世界観はガラッと変わるのです。 トイドローンの場合、一部の機種を除いて、ほとんどにGPSは付い
基本編では、トイドローンと風速についてのお話をしましたが、後編では風が強い時の対処法に関してお話をします。但し、これは僕の経験からの話になりますので、その点はご容赦下さい。 少し風が強いと感じ、気になる場合は、スマホで操作しないで、細かな操作性が出来るコントローラを使います。このマガジンで紹介したスマホゲーム用のコントロールパッドでは、レバーの可動域が狭くなるので、やはり、ここはコントローラを使う方が無難です。 風によって飛行中に機体が流されるのは、結構、ヒヤッとするもの
もともと、トイドローンは屋内用と書かれたものが多く、屋外で飛ばせる機種は非常に少ないです。Telloは屋外で飛ばせ、しかも高度30mまで上がりますから、「手軽に空撮」にはピッタリのトイドローンになります。 しかし、風には弱く、風速2mが限界で、3mくらいあれば、飛ばさない決断をするべきだと思われます。200g以上のドローンの場合、風速5m以上あれば、飛行させませんが、Telloの場合は、そこまでの風速に耐える事は出来ず、風に流され行方不明になり、ロストすると思って良いでしょ