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世界の貝殻の宝石箱【西宮市貝類館】

西宮市貝類館とは?

西宮マリナパークシティとかいうオシャレ居住エリア

 大阪湾をのぞむ、西宮市にある埋立地・西宮マリナパークシティ。1998年から震災復興事業として開発されたエリアで、買い物施設や公共施設に教育施設まで完備されている。立ち並ぶマンションのバルコニーは一様に海を向き、マリン好きのファミリーにはうってつけの好立地な土地だ。

こんなとこに住みてえ

 綺麗に舗装された道を歩けば、ヨットハーバーにすぐに辿り着く。綺麗に整列して停泊するヨットは見応えがある。キラキラと水面は日光を照り返し、海の男たちが歩いていた。

入道雲と青空が綺麗
ヨットハーバーに続く小道

貝に愛された男・黒田博士とMrコンクリート・安藤忠雄とヨットの海賊王・堀江氏のトリプルタッグ

 ご紹介が遅れたが、西宮市貝類館はそんなマリナパークの南側に建っている。

 このオシャレな看板が目印だ。
 西宮市貝類館の開館は1999年。まだ新しい博物館だ。貝類専門というのが珍しい。日本の貝類学の基礎を築いた黒田徳米博士の学術資料を核とした展示と、建築家で「コンクリート打ちっぱなし」で有名な安藤忠雄氏の設計によるヨットをイメージした外観だ。
 博物館の中庭には、おとなり芦屋市在住の海洋冒険家・堀江謙一氏のマーメイド4世号が展示されている。堀江氏は日本人として初めて小型ヨットによる太平洋無寄港横断に成功したほか、日本初の小型ヨット単独無寄港世界一周にも成功しているスーパーマンだ。

ヨットで出航した際は密出国やら家族からの捜索願や強制送還など、色々と大変だったらしい
この海で一番自由な奴が海賊王なら、この人は海賊王なのでは?笑

 館内には様々な海の貝がパネルで展示されている。私は貝については全くの無知だが、見ているだけでも楽しい。どうぶつの森の海岸で貝殻を拾っていたことを思い出した。

大きくて華やかな貝が多い。さすが、海賊がいた海。
小ぶりで渦を巻いている。激しい塩の流れに耐える形状なのだろうか。
貝に国民性が少し似ていて面白い。

 このパネルの他にも16のテーマに沿って、約2000種、5000点もの貝が展示されている。
 特にこの展示↓が好きだ。世界観がすごくいい。

よく見たらオウム貝落ちてる笑

 内装も安藤氏の設計なのだろうか。博物館といえば市役所みたいな、ユーザビリティとバリアフリー第一な殺風景なイメージだったが、ここはまるで美術館の企画展みたいに世界観や内装のデザインがとてもいい。24年前に建てられたとは思えないほどトレンド的な色調で、まさしくインスタ映えするスポットだ。
 しかし穴場であまり知られていないのか、来場者はまばら。近隣から訪れたと思しき親子が数組いる程度。入場料も大人200円とめっちゃ安い。どうやって維持してるんだろう・・・?公金?
 入場したら可愛い小さい貝殻のプレゼントがあります。夏休みの自由研究にはうってつけかも。こんな時期まで夏休みの課題をほったらかしにしている西宮市民はぜひ行ってみてほしい。でも、遠足とかで行ってたりするのかな。


施設情報

西宮市貝類館

西宮市西宮浜4-13-4
開館時間 10:00〜17:00
一般    200円
小・中学生 100円
幼児    無料

アクセス

阪神西宮駅、JR西宮駅、阪急西宮北口駅から阪神バス(マリナパーク行き)に乗車
バス停・マリナパーク南下車すぐ

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