見出し画像

やり方が違う、犬と夫の会話、わたしと犬との会話

我が家の犬が生後6ヶ月をすぎたので
避妊手術に向けて段取りを進めており
術前検査に動物病院へ連れて行った。

犬の名前はむぎ。
人間が大好きで、病院での採血もへっちゃら
先生や看護師さんにしっぽをぶんぶんふってぴょんぴょんして臨んでくれるので、ありがたいなあと思う。

朝の散歩は夫が担当、夕方はわたしと子どもが担当なんだけど
夫は毎日「むぎちゃん、楽しいの?」と話しかけながら散歩をしているということを知った。

知った、というのは、夫がごく自然に散歩から帰ってきたときに
「むぎちゃんって、ただ、ついて歩いてくるだけで楽しいのかなあって心配になるから、むぎちゃん、楽しいの?って聞いてみるんだけど、どうなんだろうねえ」とつぶやいたからだ。

本人(犬)に聞いてみとるんかい!
とちょっと面白かった。

ちょっと面白いなと思ったあとで、ふと
わたしはむぎちゃんに話しかけることがあっても
返答がないことはわかりきっているので、質問はしていないかも。
えらいねえ、とか、犬がいるからこっちからいこうか、とか、そろそろくんくん終わりにしよ〜とか、一方的にこちらの要望を伝えるばかりだわ。

もしかしてわたしは「言葉が返ってこない=コミュニケーションとしてあまり意味がない」と思い込んでいるのかもしれない。
わたしは言語思考、夫は視覚思考っぽいということだったのでその影響もあるのか。
そういえば、友人にもらった犬語辞典をひらいては、鳴き声=むぎちゃんの発する言葉を翻訳して理解しようとしているのも、なんとも言語思考者っぽいムーブだ。

夫は犬に聞いて、もちろん言葉としての答えが返ってこなくても、むぎちゃんと言葉を介さないキャッチボールをしながら散歩をしようとしているの。

その世界観、いいなあと思ったので
病院のあと、わたしはさっそく犬に聞いてみた。

むぎちゃん、大丈夫だった?

答えはよくわからない。
言葉をしゃべってくれたら楽なのに。
でもその言葉だって、その人の本心かどうかはわからないもんね。
イヤそうにはしていないっぽい。
すぐに爆睡していたからきっと大丈夫だったのだろう。

いいなと思ったら応援しよう!