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日が暮れる時間が早くなるにつれ濃縮還元されてく残暑(なんでもない日に短歌でタイトルをつける日記9/16~22)

好きな歌集から短歌を一首紹介しつつ、毎日の日記を書いています。
週のタイトルは自分で詠んだ短歌になります。

9月16日

機嫌なら自分でとれる 地下鉄のさらに地下へと乗り換えをする

『悪友』榊原紘

3連休の3日目。何かしなければと思って、家を出て、ジムに向かう。
道中、TSUTAYAに寄り道して、ワールドサッカーダイジェストの今季の選手名鑑を購入。のんびりしていたら雨に降られて、土砂降りの中、今度はBOOK OFFに逃げ込んで、雨宿り。

BOOK OFFを出た後は、雨宿りの甲斐あって無事にBOOK OFF前のずぶ濡れがわずかに乾いただけの状態で、ジムに辿り着いた。筋トレ後の帰路はまた土砂降りで、自転車を駐輪場においたままにして地下鉄に逃げ込んで帰宅。

とりあえず、ムダに疲れた1日だったけれど、19年連続で買った選手名鑑で自分の機嫌をとる。

17日

宦官のもういない世に蒟蒻をあらえばゆびの芯があかるむ

『カミーユ』大森静佳

朝、少し早く家を出て、自転車を回収したこと以外には、特に書くことがない1日だった。
とくに書くことがない日は、意味を掴みづらい短歌を選ぶ。

宦官がいた世では蒟蒻を洗わないのか、宦官がいた世では蒟蒻を洗ってもゆびの芯があかるまないのか。あるいはゆびの芯じゃないとこがあかるむのか、ゆび以外の芯があかるむのか。

果たして、これを考えることはこの短歌の理解につながるのか。

18日

ばらまいてしまった砂糖は火の匂い 善は急げ 悪はもっと急げ

『シンジケート』大森静佳

年金事務所に届けを出すために、午前中の仕事を腹痛ということで午後から出勤することにする。届けを出すことは善、というわけではないけど必要なこと。そのための嘘は悪か。嘘を吐くにしても、腹痛ではなく「役所に用事がある」という程度にしておけばよかったか。

午後、出勤すると、急に急ぎの仕事を振られていて、結局3時間ほど残業してたら、8時間勤務になった。まぁ、その程度の悪いことだったということで、今朝の悪の禊ぎは終わった。

19日

居眠りじゃないと言ったら瞬きがおそいことにされ帰りたかった

『老人ホームで死ぬほどモテたい』上坂あゆ美

眠い。ここ2,3年の間は真夜中のサッカー観戦をかなり控えていたのだが、今季はここ数年の中でも極めてサッカー観戦が楽しい。個人的に長く応援しているクラブチームの調子の良さや新しいスター選手の存在もその理由のひとつだが、何よりも日本人選手の活躍が目を引く。
一応、この日記は公開しているわけだし、もう少し自分の実生活に沿った内容にしたいところだが、サッカーや世間のニュースに触れることが多めになってしまっている。それが悪いわけじゃないが、なんだかなぁ、という感じだ。かといって、実生活に目を向けても、結局筋トレ日記になりかねないというジレンマがある(笑)。
短歌は、居眠りを否定したらかえって笑いものになったという内容だが、仕事中の居眠りは積極的に笑いものになることで、ごまかしていきたい。嘘をつくと、いいことはない。

ドリル手に、ゼブラゾーンで立ち尽くす 連れ去られてく破壊衝動
(なんでもない日に短歌でタイトルをつける日記9/16~9/22)

この日記は8月末から2年目に入り、なんとなく1年前の今日を振り返ることでお茶を濁していたりするけれど、この試みは幾度となく挫折した〜年日記と似ている。似ていると言いつつそれが2年目に突入したことは一度もないわけだけど、今もこの日記を入力しながら見える本棚の位置に鎮座している、市販でいちばんよく見かける赤い3年日記。

20日

よく進む時計を正しくした朝は何の予感か我に満ちくる

『サラダ記念日』俵万智

この先、時計を正しく合わせる機会なんてもうないかもしれないけれど、何かの仕切り直しになるようなスイッチは持っておきたい。

とりあえず、自分にとってのそういう音楽を聴きながら、通勤した。

21日

隣人がドリルを使う音がする夜、念のため壁を見つめる

『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』木下龍也、岡野大嗣

今日の自分の1日とは、とくに関係のない短歌だが、最近話題のニュースでジャニーズを除けば、ドリルゆうこということになる。
泣きながら「けっして忘れることのない傷」などと被害者ヅラの選対委員長の就任会見をしたニュースだ。 泣くくらいなら、その場に立つなよ、というのが率直な感想だ。
スポンサー離れで騒がしいジャニーズのタレントにも同じようなことが言えると思う。「彼らはむしろ被害者だ」と庇う芸能人が多数いるが、当のアイドル各位はCMが減って泣き言を言うくらいなら、その泥舟は捨てるだろうし、それくらいの覚悟は決まっているだろう。と思いたい。
よくわからないが、穴だらけで浸水した泥舟でもやはり権威があるのだろう。自分の感情をそこまで蔑ろにして、表舞台に立つことにどれだけ意味があるのか、よくわからない。
そもそも庶民の生活は穴だらけだ。でも、それに本格的に危機感を抱いた頃にはドリルが自室に貫通している。 余談だが、ボラギノールを買った。体の内側からドリル攻撃されることもある。

ドリル手に、ゼブラゾーンで立ち尽くす 連れ去られてく破壊衝動
(なんでもない日に短歌でタイトルをつける日記9/16~9/22)

いよいよ来週末に迫った自民党総裁戦、どうなるんやろなぁ。

22日

ひまわりの顔からアリがあふれてる漏斗のようなあおぞらの底

『水中翼船炎上中』穂村弘

せっかく2週連続で3連休あることだし、どちらかの3連休でロングサイクリングがてら、県内のひまわり畑でも見に行くかと、ぼやっと考えていた。が、あまり天気が安定しないこともあり、躊躇していたらどこにも行かずに、2度の3連休が過ぎていく。

最近、食べ過ぎている間食を減らすために、以前と同じようにナッツとレーズンを買う。今回は最近読んだ『くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話』に倣って、投資したい企業のために量り売りの店で買ってみた。

けっこう高い。いや、かなり高い。けど、ほかの間食を摂らなければ、十分お釣りがくるくらいだから、しばらくはこれでいこう。

続くか知らんけど。


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