根本的なトレーニングの考え方
本題へ入る前に個人的な想いを綴らせてください。
毎日競技だけのために時間を注ぎ込むことはできますか?
仕事や育児、家事、勉強と誰しも制約があるので、プロでない限りは不可能に近いと思います。
そんな中で絞り出したトレーニングの時間。
意味のあるものにしてほしいと切に願っています。
効果・意味があると理解しているからこそ頑張れる1セット、1秒、1レップがあります。
自分自身でしっかり納得して、目標のためにやり切ってください。
”成長している”
それを実感できている時、きっと心から競技を楽しめているはずです。
一生懸命に取り組むあなたのお力になれれば幸いです。
本題へ
”強くなりたいけど、何から手を付けていいか分かりません!”
”何やればつよくなれますか?”
競技に対して真摯なアスリートから非常によく聞く悩みです。
強くなるには色々なアプローチが必要ですが、ついつい「周りがやっているから」
といった理由でトレーニングを決めてしまう方をお見かけします。
グーグルでちょっと検索すればトレーニング情報も溢れかえっています。
しかし、今の自分に必要なのは一体どれなのか。
それを判断するのはお世辞にも簡単ではないと感じるところです。
その判断をするために、トレーナー・コーチといった職業が存在しているわけですが、アスリート自身も理解できているに越したことはありません。
今回はそんな情報社会の中で、惑わされないための「軸」を作るお手伝いをさせていただきたいと思います。
アスリートのパフォーマンスを考える
パフォーマンスと言ってもたくさんの要素が絡み合っています。
トレーニング、睡眠、食事、その日のコンディション、仕事ストレススコア…etc
考え出すとキリがありません。
今回は競技に特化した要素だけにフォーカスしてみましょう。
ロードバイクでのパフォーマンスを図で表してみました。
一つずつ見ていきましょう。
基礎部分
持久力
そもそも我々が行う自転車競技というのは持久力のスポーツです。
ツールドおきなわに代表されるロードレースは、1時間を優に超える競技時間となります。
「長く活動し続ける」能力はこのスポーツの根幹とも言えるでしょう。
筋力
身体を支え、動かすのが「筋肉」ですが、その筋肉が発揮する力である「筋力」は
運動を行うために必要不可欠なものです。
より強く、より速くを実行するには高い筋力が必要です。
効率
「身体に蓄えたエネルギーをいかに無駄使いせずに運動するか」は、競技成績を決定つける要素です。
優れた持久力、筋力が備わっていても、他の選手と比べて相対的に多大なエネルギーを消費していれば、先にガス欠を起こしてしまいそもそも勝負に絡むことすらできません。
「いかに楽に速く」を追求していくのが自転車競技の面白いところでもあります。
パフォーマンスの要素
基礎である「持久力」「筋力」「効率」の3要素が高いレベルにあればあるほど、「筋持久力」「無酸素持久力」「スプリント」といったパフォーマンスを支える要素に大きく貢献してくれます。
逆に基礎のレベルが低ければ、それに引っ張られてパフォーマンスも下がってしまうわけですね。
ここまでの内容で、「あ、自分にはここが足りていないかも…」と思われる方がいるかもしれません。
その気づきがアスリートとして、非常に重要なのです。
トレーニングを計画する前に
先の内容をトレーニングに組み込む前に、何が足りていないか、何に困っているのかを明確にしましょう。
問題部分を洗い出せていないと、目的のないトレーニングになってしまい非効率です。
例えば、
といった悩みの方には、
・単純にペダルに力を込める筋力の強化が必要な場合
・スプリントという動作そのものの練習が必要な場合
の2種類が考えられます。
つまり「筋力」と「効率」にフォーカスしてトレーニングすることで、上記の解決に近づくと言えます。
具体的なトレーニング内容は今回割愛いたしますが、
私が行っている出張パーソナルトレーニングでは「筋力」に関して特にお力になれます。
noteにてサービス内容がご確認いただけます。
もしご質問がありましたら、Xで一度ご連絡いただけますと幸いです。
他の要素の場合でも同様に考えていきます。
といった悩みの場合は、
・強度の高い運動を続ける為の持久力が不足している場合
・付いていくためのパワーが不足している場合
・強度が上がった際にペダリングが雑になる場合
などが考えられます。
つまり、「持久力」「筋力」「効率」のすべてを改善する必要がある可能性を秘めています。
こういった悩みの場合は、
・パワーを維持するための持久力が不足している場合
・速く走るためののパワーが不足している場合
などが考えられます。
つまり、「持久力」「筋力」の改善が必要になる可能性があるわけですね。
迷子にならないために
このように、浮き出てきた課題を洗い出すと「何が足りていないか」を理解することができます。
スプリントが課題なのにひたすら持久走、長時間の上りが課題なのにひたすらペダリングの練習、みたいな的外れなことを行ってしまっては本末転倒です。
普段は直感的に考えてトレーニングされている方も、少し考えることでより短期的に成長できるかもしれません。
効率的なトレーニングやメニューは適切に活用するからこそ意味があります。
ぜひ、一度立ち止まってご自身の課題点を見直してみてください。
もしかすると、解決のヒントが見えてくるかもしれません。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
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