ニューヨーク1997って、俺的激渋オヤジ・アベンジャーズじゃん、ってあらためて思ったので忘れないように書いておく。
去年、HDリマスターでジョン・カーペンターの「ゼイリブ」を見て、いやーおもろいなーと、感動してました。
ジョン・カーペンターと言えば80年代位から活躍してたので、「ゼイリブ」を含めてその頃の映画はそんなに見てなくて、おそらく90年代後半の「エスケープ・フロム・LA」くらいからかな?映画館で見てたのは。SFが好きだったりもするので印象としては「遊星からの惑星X」の監督というイメージでした。
が、なんとなく「ニューヨーク1997」は水曜ロードショーとかで見た記憶があって、なんかSF的な「ランボー」とか「コマンドー」みたいな印象しか残ってなくて改めて見てみたら・・・これ、出演者すごいなと。俺的オールスターだ。なんで、後回しにしてたんだろう。
まずは、警察のエラい人役 リー・ヴァン・クリーフ。
代表作は「続・夕陽のガンマン」で(ちなみに、原題のThe Good,The Bad & The Ugry)がやっぱかっこいいスネ)、イーストウッドユニバースでは最強のヴィラン。西部劇アレルギーがあってまだ見てない人は、「ニューヨーク1997」のあとに是非見てもらいたい。イーストウッドよりかっこいいです。いつも酸っぱいもの食べてるような口元が、かっこいいです。
たぶん、作品としては「夕陽のガンマン」よりも取っつきやすいとおもうので見といて損はない。
次は、ブレイン役のハリー・ディーン・スタントン。
あのトラビスですよ!「パリ、テキサス」の。エイリアンの機関士役の印象が強いかもですが、やはり印象的なのはトラビス役。砂漠からキャップとスーツで現れ、一言も喋らない渋い男の役は、絵として瞼の裏に焼き付いてます。いやー、トラビスもかっこい。いつもはチャラけた、なよなよオジサンなイメージですが、とにかくトラビスの謎と哀愁をまとった雰囲気は、憧れるオジサン・ナンバーワン。
さらには、タクシーで助けに来てくれるおっちゃんアーネスト・ボーグナイン。
「ポセイドン・アドベンチャー」もいいんですが、やっぱり渋いのが「ワイルドバンチ」。どんな事があってもガハハ!と笑ってなんとかしてしまう、豪快オヤジ。涙もろいし、人情にも厚い。下町のいいおっさんを絵で書いたようなキャラで、この人もほんとにサブキャラとしてかっこいい。
ちなみに、ニューヨークの取り仕切り役としてでてくるアイザック・ヘイズも渋い。
彼自身は俳優というより「Shaft(黒いジャガー)」の音楽の人のイメージが強いですが、俳優としても渋い。
いやー、ほんと、この四人をサブキャラに、主人公のカート・ラッセルを助けていくDCとかMarvelのヒーロー映画がみてみたい。
ついでにマックス・フォン・シドーを加えて、アベンジャーズ的なアッセンブル映画がつくれないか? なんか「ニューヨーク1997」を見てると、そんなオジサン臭いヒーロー映画がみたくなりました。
ここで上げた3人(クリーフ、スタントン、ボーグナイン)が主役級で出てる映画はどれも各人に渋さが全面にでてるので、「ニューヨーク1997」を見たあとに彼らの余韻を存分に楽しむために見直すといいかなーと思いますぜ。
カート・ラッセルも2000年代はクソ親父として覚醒してるので、彼のここ20年の彼の映画も見直してみよう。
「ヘイトフル・エイト」のカート・ラッセル、クソすぎて良い。