今日気になったニュース 2020/11/30
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2050年のカーボンニュートラルのためにリソースの再配分を行う．こんな謳い文句はよく聞くが利益の上がらない事業の切り捨てに聞こえてしまうのは僕だけだろうか．
2021年末をもってF1世界選手権からの撤退を表明したホンダも最初に書いたような理由を挙げていた．たしかに実際に使えるリソースは無限ではないし，時として再配分が必要なのは理解できる．SDGsを掲げる前に企業である以上，企業活動によって利益をあげられなければカーボンニュートラルの実現など不可能だからだ．
僕が時々思ってしまうのはSDGsやLGBTQという言葉を多用する事で内外に自分達は取り組んでいるんだとアピールしているだけなように見えてしまうところだ．景気の後退とともにリソースの再配分という言葉を用いてSDGsやLGBTQへの取り組みを縮小するなんて事が起これば企業への評価は間違いなく低下する．
F1とホンダを用いて僕の感覚を話すならば，F1は2030年までのカーボンニュートラル化を目指すと宣言しており，走る実験室でもあるF1で得られるエネルギーマネジメント技術は単純に市販車にフィードバックができる物でなくても，アプローチの方法など得る物も多いと思う．F1の目指すカーボンニュートラル化とホンダの目指すカーボンニュートラル化，両者の違いに関して明確にホンダはする必要があると思う．そうしなければ周囲からチグハグな行動を取っているように見られても仕方ないからだ．
擁護するわけじゃないが，ゴールに向けたアプローチの方法に関しては三者三様，十人十色で良いと思う．だが異なる道を歩むと宣言するのであればその違いは明確であるべきでは？と思う．世界的な流行りに乗っかって自分達も行動してますアピールの言い訳になっているならやめた方が身のためだと僕は思う．