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【まわりみち日記】10月13日:快適な読書のために

シヅカ洋菓子店のクッキー缶

この三連休は特別予定がなかった。前後の週に予定が入っているから今週は予定を入れなかったという方が正しいか。家に積み上がる未読の本が溜まってきていたので、この三連休はできるだけ読書に時間を費やそうと思っていた。三連休前の金曜夜、仕事の帰りに初めて「シヅカ洋菓子店」に出向いて、クッキー缶を買って帰ってきた。一人で食べることを考えると、個包装の焼き菓子をいくつか、でも良かったのかもしれないが、この缶に詰められた美しいクッキーの並びを見て、買わずにはいられなかった。毎日数枚ずつ丁寧に食べていきたい。でもこのクッキーを手にしたことで、ますます家での読書時間が楽しみになってしまった。

金原ひとみさんの小説『ナチュラルボーンチキン』、とても良かった。ルーティンを愛する45歳事務職が、ホスクラ通いの20代パリピ編集者と出会い、人生が目まぐるしく動き出す話なのだが、まずこの2人がお互いを牽制し合わず優しく通じ合っていることも良かったし、その他の登場人物もみんな一見分かり合えないかもと思わせておいて、ものすごく温かく混ざり合っていく。読後はとても幸せな気持ちになってしまった。今年一番好きな小説かもしれない。

やっぱり本って最高だなという気持ちになり、夜はウォーキングがてら近所の本屋に出向いて3冊会計していた。こうしてまた家の積読本が増えてしまった。一番集中できるのはやはりカフェ読書なので、明日は本を持ち出して外で本を読んでみようかな。

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