あなたは私の青春①（練習生時代編)
失われた青春
青春というのは、誰にでも平等に与えられる時期です。但しそれには「一般人ならば」という注釈が付くでしょう。
青春時代は素晴らしかったと回顧する人、甘酸っぱい思い出とともに胸の奥にしまっている人、様々だと思いますが、一般の方が当たり前に過ごすことができる青春時代を、当たり前に過ごすことが難しい職業の方がいます。それが私達の推しが選んだ職業「アイドル」です。
青春とは何か
青春の定義について考えましたが、私には明確にはわかりませんでした。そこで私の過ぎ去った青春時代を思い返して考えてみることにしました。
抽象的にはなりますが、普通の10代の方が普通に経験すること…例えば学校帰りに友達と遊んだり、勉強や部活に打ち込んだりすること、好きな人ができたり、気持ちを伝えたくなったりすること。友達や恋人とお茶をしたりお酒を飲んだり、買い物や美術館に行ったり、旅行をしたり、悩んだり、嬉しかったりする気持ちを分かち合うこと。本や映画を見て語り合うこと。
そういった「友人や恋人と過ごす何でもない日々」を経験することの中に、様々な経験や心の葛藤があって痛みのある時期…でも後から思い出すと掛け替えのない時間…それが青春になるのではないかと思いました。
ドライブスルーに慌てる2人
一般の人ができないような経験や体験ができる代わりに、一般の人が当たり前にできるような経験や体験ができないのがアイドルという職業に就いた方の宿命かもしれません。
初めてのドライブスルーに慌てるヨンジュンさんとカンテヒョンです。
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おそらく誰もが使ったことのあるであろう、ドライブスルー。ここであたふたする2人を見て、少しばかりの微笑ましさと、今まで一般人として過ごしていたら普通に経験したであろう日々を、全てダンスや歌のレッスン、コンサートに費やしてきたという、彼らの置かれている環境を一度に想像して胸がいっぱいになったのでした。
あなたにとってtxtとは何ですか
では一般人としての生活ではなく、職業にアイドルを選んだカンテヒョンは、このような質問をされて何と答えたのでしょうか。私はカンテヒョンの言葉に稲妻に打たれたような衝撃を覚えました。
あなたにとってTOMORROW X TOGETHERの意味とは？
🐿️✨「オールインだね。全てをかけたね。ただここに全てをかけたよ。ぼくは。これしかないし、これ以外はできなくても良いんだけど、これだけはできなきゃダメ。」
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中学2年生、たったわずか14歳で、BigHit様に入社したカンテヒョン。今後の人生を変える決断をされました。普通のアイドルであっても制約が厳しいと思われますが、彼の選んだ職業はアイドルの世界、さらにその中でも厳しいと言われるK-POPの世界です。
1日の食事代が決められているため、サイダーを水で薄めて分け合って飲んでいたこと。練習で力を使い果たしてしまい、帰宅直後に玄関で寝てしまうメンバーを交代でベッドまで運んだこと。地下の練習室で熱気で曇る鏡を新聞紙で拭きながら、寒い中、温風機1つを頼りにみんなで身を寄せ合っていたこと。後から語られる苦労は良い思い出として少しだけMOAに共有してくれました。
その生活を乗り越えた5人は世界的なスターになりましたが、いわゆる「普通の」青春を送ることは難しかったのではないかと想像します。
普通の男の子が体験するような青春時代を過ごさせてあげることができなくてごめん…
彼らが普通の男の子として過ごすはずだった時間を全てアイドル生活に捧げてくれたから、そして今も少なからず普通の男の子が過ごすような日常を制限し続けてくれているから、私達はアイドルとしての彼らを応援することができているのです。
そう考えると「アイドルでいてくれてありがとう」という気持ちと同時に「普通の男の子が体験するような青春時代を過ごさせてあげることができなくてごめんなさい」という気持ちが出てくるのです。
私が謝ることではないことかもしれませんが、彼らの素晴らしい人間性に出会う度に、本当は存在したかもしれない普通の男の子としての生活や普通の幸せにどうしても想いを馳せてしまうのです。
だからこそ、私達は応援することに死力を尽くすのかもしれません。
推しに私達ができる唯一のこと
少し前にGDAの投票に賭けていた時のMOAは鬼気迫る勢いでした。
トゥバにトロフィーをあげたい、目に見える形での評価をあげたいという気持ちからです。
推し活に共感できないという方は不思議に思うと思うのです。「何故そこまで他人に本気になれるの?」「一生好きになってもらえる可能性もないのに？」それどころか「アイドルはあなたの存在さえ知らないのに?」と。
けれども自分の人生をかけてアイドルという職業を選んでくれて、私達に生きる希望を与えてくれている推しへの贖罪、そしてファンから唯一与えることができる目に見える愛がCD・DVDやグッズなどの購入、そして投票なのです。
見返りがないのに、と世間では良く言われますがオタクからしたら見返りしかありません。彼らが自分の人生を救ってくれで、毎日の生きる糧になってくれているのですから、できる限りのことはしてあげたいのです。それでも足りていると思えることは無いでしょう。彼らがアイドルとして輝くために失ったものの代償の大きさを、私達は痛いほど知っているのですから。
それに対する、2人のメンバーからの解答
では、彼らは失われたかもしれない青春についてどう語っているのでしょうか。
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ヨンジュンさん
TOMORROW X TOGETHERにとって青春とはどんな意味を持つのか？
🦊「一番美しくいられる時期だと思います。
周りからは青春を全て捨てることになるんじゃないか。アイドルという職業柄、遊ぶこともできず制限も多くて好きなように過ごせないんじゃないかとよく言われましたが、ぼくにとっては今この瞬間が、ぼくが一番かっこよく美しく青春を活用できる瞬間なんじゃないかと思っています。」
カンテヒョン
🐿️「ぼく達がいつどこにいてもダンスや歌を披露する時、MOAが応援してくれるなら、その瞬間が青春だと思います。」
カンテヒョンのこの言葉が限りなく本心に近いのではないかと感じられたお話については、次回のnoteに書く予定です。
最後に
一般人として普通に日々を過ごしていたとしても、死ぬほどの努力や苦労なんてしなくても楽しい人生を送れたはずであろうトゥバのメンバー。
容姿端麗で、愛情溢れる家庭に育ち、音楽や勉強、ダンスもできて友達もたくさんいるトゥバのメンバー。
そんなあなた達が普通の男の子が過ごすはずの日常生活を、全て練習生としての生活にあて、職業にアイドルを選び、私達からは想像もできないようなプレッシャーと日々の努力をし続けて、そして今後もアイドルで居続けようとしてくれていることに感謝しかありません。
トゥバとカンテヒョン、あなた達とあなたの選んだ限られたアイドル人生が、できるだけ誰の目から見ても明らかなほどの成功と栄光に包まれたものになりますように。
あなたが人生をかけたトゥバを一生応援させてください…。あなたは私の、そして私達MOAの青春です。
日本の夏を過ごすトゥバ。「青春という言葉が似合う」というより、トゥバは、私や多くのMOAにとって「青春そのもの」です。
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[PREVIEW] TXT (투모로우바이투게더) 'Season of TXT: YOUTH' Mood Sampler
※TOP画像、及びこの記事内の画像は、全て上記の動画よりお借りしました。