第34話 病人と遠足

どうも病人っす
瀬戸ルイスです。

小学生で楽しいイベントはたくさんあったかと思いますが

遠足

なんて小学生にとって最高の思い出だと思いますが

病人にとっては嫌な思い出しかない。

ぼくは静岡の小学校に6年間通っていました。

まず遠足の醍醐味といえば

お菓子を選んでお弁当を作ってもらうここまではいいさ

ぼくも卵焼きやらタコさんウィンナーやらをたくさん作ってもらったことがある

ただ問題は遠足までの目的地へ行くバス車内のことなんだよな

僕だけかもしれないし全国の病人がそうかもしれないけど

小学校低学年までは

遠足の目的地まで親が運転してする自家用車で行っていた。


これが寂しい。

だからぼくは好きな女の子と隣の席になるみたいな嬉しいこともなかったし

騒がしい人は先生のいる前の席に移すみたいなあるあるが一切わからない。

養成所であるあるを言うと言う授業がありテーマが遠足と運動会の時は震えた。

バスの席をクラスメイトで話し合って決めるみたいなホームルームもぼくは完全に空気となってた。

一度小学2年生?の時の担任の先生が気を遣って

先生「バスで行く人手をあげて〜」
みんな「はーい!」
先生「自家用車で行く人手を上げて〜」
僕「はーい!!!!」

みんなどっかーん!みたいなことがありその時だけは自家用車でよかったと思った。

あの時はウケたなぁ

一度だけ自家用車で遠足行きすぎて

瀬戸金持ち説が出た

ただこれは小学校低学年なのでまだよかったけど

これが高学年になってくると辛いもので

ぼくは小学校の間、遠足や社会科見学全てに親がついてきた。

正直恥ずかしかった。

小5の林間学校でも

流石に泊まることはなかったけど

途中まで親と一緒だった。

しかもこれの何が辛いって

親が先生と仲良くなってること


低学年までは母親が付いてきてくれたんですけど

高学年で父が付いてくるようになった。ヒデミですね。

うちのヒデミは昭和を絵に描いたような人物で頑固で怒ると怖い。

今でも脳裏に焼き付いてるのが

林間学校でみんなでキャンプをやってる時に。

「こらー!!なにやってんだー!」と怒号が聞こえた。

あー先生が怒ってるのかなぁと思ったら

うちのヒデミがキレ散らかしていた。

僕はもちろん

(うわマジかよ、、、)

と思った。

しかも怒ってる相手はクラスでもモテるし人気者の加藤くんだ

僕はもちろん

(うわマジかよ、、、)

と思った。

クラスで暗い人間の父親が人気者に怒ったら僕の立場は危うい

なんで怒ったのか理由は忘れたけどたしか加藤くんがめちゃくちゃ悪かったので

父親は怒るのが正しい。

ただこの時の僕にそんな論理が通用するわけなく

頼むから誰か止めてくれ!と他力本願に願っていた。

そうだ!こう言う時の為に先生がいるんだ!と先生の方を見ると

先生はヒデミと仲良くなったばかりに

後ろでその様子を見ながら頷いていた。

職務怠慢じゃん、、、と思った

その後林間学校二泊三日の1日目に泣いた加藤くんは僕が好きだった中島さんに慰められながら残り二泊を過ごしていた。

皮肉なもんなんだぜその2人後ほど付き合うだからよ。

これが僕の小学五年生の思い出の全て

小学校6年生になると

静岡県民の小学生はやってるのかな?

登山遠足というものがある

僕の小学校では金時山というのを登る。

ただぼくは病人だ

みんなと同じルートでは登らせてくれるはずもなく

久しぶりに途中まで自家用車で行き

途中から登りだす。

この頃少々反抗期気味だったので恥ずかしくて遠足自体行きたくなくったのだか

ヒデミのサボるな!の怒号で行く羽目に、、

山のふもとで一応クラスメイトと集まり

みんなが登り僕は登らないルートの注意点を聞き

ここからクラスメイトと別行動で登りだす。

そんな時

当時の担任が

クラスで作った

団結と書かれたタスキを僕に持してくれた

先生「これを君が上に持ってきてくれるのを待ってるよ、、、ルートは違うかもしれないけど目的地は一緒君も6年2組だからね、頂上で一緒にお弁当食べようね」

と当時ごくせん等熱い学園ドラマを見ていた僕はその言葉にコロッとなり

僕「はい!!」と泣きながら言った

まだ登り出してもいないのに

そうだクラスメイトが待ってるんだ!!頑張るぞ!!

僕は人生で初の山登りを病人ながら必死に登り頑張った

文字通り必死だろう

後で知ったけど

この山登りのために先生や父親、病院の先生みんなが気遣ってくれていた。

登れきれなくてもいい!頑張った過程が大事なんだ!

そう先生は言っていた

健康な人からすればもしかしたら大した山じゃないかもしれないけど

僕にとってはきついながらも登り切り

だいぶ遅れて到着したけど無事頂上についた、、、、

よーしみんなと合流してお弁当を食べるぞ!と思ったら

遅れすぎてほとんどのみんなが食べ終わっていた、、、

先生が気を遣ってこっちで一緒に食べようと言ってくれたが

先生もサンドイッチひとつというもうほぼ食い終わってると思わずをいられない食事だった。

おにぎりはいつもよりしょっぱかった。

遠足が嫌いな珍しい小学生の話でした。

でわまた!

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