大学生の時にやっておきたかったゲーム

 最近、switchで『リーガルダンジョン(Legal Dungeon)』が配信されたのでやってみました。きっかけは『グノーシア』のプチデポットさんが日本語訳をしたと聞いたのと、結構口コミが興味深かったのでポチリました。

 結果から言うとタイトルの通り「大学生の時にやっておきたかった~~」ってその一言に尽きます。とはいえ、社会人歴は未熟ではあるんですが。大学生の時の理想論だけでは語れない、世知辛い世の中をどっぷりと体感しました。と、同時に、そんな中で上手く世の中を渡っていける『あざとさ』は恐ろしい!とも。

 早速、プレイしてみてこの画面、既視感あるなと思ったら、どうやらこのゲームの配信をチラと見たことあったなと思い出しました。(ゲーム内容が面白そうだったのでプレイしてから見ようと思ったのに…すっかり忘れてた…)
 もし気になる方は1章部分でも見てみるといいかもしれません。ゲーム雰囲気が分かるかと思います。特に下記にリンクを貼ったVtuberの黛灰さんは丁寧にゲームする方なので、やったことないゲームの実況を見ても非常にわかりやすいです。私も後でちゃんと見よう。

 このゲーム、Somi氏の罪悪感三部作のうち第二作目として知られているそうですが、私は事前の口コミを調べて知りました。その名の通り、ゲーム後には、仄暗い罪悪感が残って本当に濃いゲームでした。でも、やっていることは単なる書類作成なんです。

 主人公は新たに刑事課に配属された、所謂、キャリアの新米刑事。基本的なゲーム性としては、数々の事件の調書や経歴書を読み解いて「どんな罪状において起訴とするか不起訴とするか」の意見書を作成する。証言や犯罪経歴、押収した証拠、法律から、私はどう判断しどう結論を出すか。それをダンジョンパートで説明する。

 このゲームでやっていることって、まんま仕事なんですよね

 「こういう根拠からこうです、こう思います」と意見を言うのって、社会人になってよく求められる気がします。特にこのゲームでできてるなって思うポイントが、書類を細かく読まないといけないところ。ある法令の関連判例に記載されている法令についてあらかじめ調べておかないといけないなど、かなり調べ癖が必要になります。
 しかも、後半はダンジョンパートの時間制限が設けられるので、ぶっつけ本番で調べながら考えるか~ができないんです。ちゃんと事前準備をしなきゃいけないんです。まさしく仕事っ……!

 とはいえ、このゲーム書類整理するだけが面白さではありません。起訴、不起訴の意見書を作成すれば、会話パートを読むことができます。
 階級上は下だけれどベテランの先輩刑事や20代後半の若めの刑事など個性的なキャラクターが登場し、彼らとの会話で生々しい社内政治が(警察組織を社内と言うのも変ですが)透けて見えます。色んな会話パートを読み進めると「こういう背景があったのか」と話が繋がっていくので、面白いです。色んな人の話を聞いて社内事情を知るなんて社会人のリアルって感じですよね

 いや、本当に濃かった。ストーリーの分岐で主人公の性格が違って見えてくるのも良かったですし、進めるほど難易度はぐんと上がるのでやりごたえは抜群でした。……あまりに難しくついついヒントを検索したりして、こういうところが仕事できないところなんだよなって少し反省したり。

 大人の世知辛くそれでいて理不尽な世の中をぎゅっと詰め込んだこのゲーム、大学生の時にやりたかったったなぁ。


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