統合失調症、お昼の牛丼が食べられなかった
書こうと思っていて、なかなか書けなかった。
統合失調症で入院し、拘束されていた時の話だ。
ある日、お昼に牛丼が出た。
私はお腹が空いていた。牛丼は美味しいから食べたかった。けれど、幻聴や幻覚があった。好きなアイドルが牛丼を私に食べさせてくれるために病室に向かっているらしいというものだ。今はありえないと思える。けれど、入院中は本気で来ると思っていた。
来るのを待っていたら、看護師がやってきて、食べるの?食べないの?とかなり強い口調で聞かれた気がする。私はアイドルがくるから、きてから食べると言った。しかし、こないのである。看護師は、そのことを私に伝えず、ただ食べないのなら片付けるよと言われた。本当は食べたかった。ほんとに食べたかった。けれど、来るまでは食べられない。結局食べられなかった。悔しかった。食べたかった。看護師の圧をも納得がいかなかった。怒っている感じに聞こえて怖かった。入院中は闘いだった。