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詩 夜明け

わたしは
わたしの言葉は
真夏の太陽みたいに
君を輝かせたりはできないし
真冬の海みたいに
君を泣かせてあげられないし
ちっぽけで
ありふれている

でもね
君の瞼の真っ暗闇に
ほんのひとさじ
星を零して
夜が明ける前の夢の中を
君がまっすぐ歩けるように
そう祈っては
ぽつり
ぽつり

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