詩 独白
幼い頃の記憶は
いつもつま先とアスファルト
本の世界への旅がえり
ぼやけた頭が心地いい
大切なものが
あまりなかった
今も、ないけれど
私は嘘をつくのが下手らしい
なんでも顔に出るらしい
でも、私はわたしを
嘘つきと呼びました
楽しみだけを抱えて生きたら
それは楽しいかしら
楽しさは、いつも
寂しさと手を繋いでいて
仲間はずれなんかには
決してさせない
最近の私は
いつも空ばかりを見つめて
この世界がまだ美しいと
必死に唱えている
言葉さえも
戦争をするようになった世界で
幼いあの日の澄んだ言葉が
まだあの道にありますように
私は、言葉が
空になる日を待っている
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