無題111

”幸福感”をつないでいく。



「幸福感のわらしべ長者」 


背負った不幸が大きければ

幸福を感じないのは仕方ない。


縫わなければいけない深い傷に、

絆創膏なんかもらったって、

お礼の言葉なんかでてこない。


お礼なんかしなくてもいい。

してもらわなくたっていいじゃないか。



他の人に、

同じような親切や優しさをバトンタッチしていけばいいんだよ。

「幸福感のわらしべ長者」だ。

それをみーんなですればいい。


せっかくの、「ワールドワイド」だからこそ。

価値観は人それぞれだからこそ。

多様性の中に「幸福感のわらしべ長者」を。



* * * * * * * * * * 

思い出をつないで


「アメちゃんやるわ」

幼児なら嬉しがるのに、大人はそこまで嬉しがらない。
自分で好きなものを買えるし、
もっとおいしいものを知ってるから。


《「アメちゃん」だってもらったら嬉しがる》
必要なんてないし、


「お風呂にゆっくり入ったら幸せ」
って感じなくたっていい。


《「何を幸せと思うか」が、ぜいたくだから》
ってわざわざ気落ちしないで、


《幸福感》だけ紡いでいくんだ。

その時の感覚を思い出すんだ。


「何を」じゃなくて感覚を。


あなたにも、あったはずだから。



小さな頃、ケンカした友達が「いいよ」って言ってくれた。

熱で学校を休んだ日、子供向け番組を見た。

クラスの子が、その日の給食で出たプリンを持って来てくれた。

運動靴で、水たまりに入って遊んだ。

近所のおばさんが「あはは、元気でいい子ねえ!」と言った。

聞こえてないかのように遊んでいたけれど、本当は覚えているよね。


思い出してごらんよ。


夕暮れ時の寂しさと、台所から流れてくるカレーのにおいを。

初めて自分で炊いた白米の、おいしかった味を。

夏のプールでくったくたになった帰り道を。


色々な、素直な感情を思い出して、感じてみよう。



* * * * * * * * * *


「幸福感」のけんけんぱ


不幸さが、幸福感を食い散らかすわけじゃない。

どんなに不幸のどん底でも、

あなたが見た、聞いた過去の出来事は、

もう何者にも浸食されない。


あなたが歩いてきた道は、

もう”大丈夫”なんだ。


あなたにとって、幸福感という思い出は飛び石のように少なくとも、

それをけんけんぱすればいいだけだ。

子どもの頃に、遊んだように。


思い出に、もういちど明かりをともしてみよう。


あなたの脳内にはきっかりと刻まれているのだから。


おとなのあなたが忘れた幸福感でも、

こどものあなたは知っている。



幸福感を思い出してけんけんぱで遊んでいけば、

いつかこどものあなたに出会う。



もしもたくさんの苦しみや悲しみの中にあなたがいても、

こどものあなたは、おとなのあなたを待っている。


あなたが、たどたどしくも明かりをともしていけば

こどものあなたは、嬉しそうにけんけんぱをして

元気よく、もう、あなただって飛び越えて行く。


本当は、いつだって、

どんなに真っ暗だと思った場所にも、

幸福感は必ずある。

蟻んこよりも小さいかもしれないけれど。


こどものあなたは知っている。

この先にも、

どんなに小さくたって

必ず幸福感というあかりがあることを。


だから、けんけんぱをやめない。

幸福感をつないでいく。


怖くなんかない。

楽しい遊びだから。


うしろをふりむいてごらんよ。

ちゃんと明かりがともっているから。

ほら、

あなたの道は”大丈夫だった”。

宜しくお願い致します。 励みと生活の糧になります。