気になったIT関連記事(2022年10月下旬①)

個人的に気なった記事を【要約】付きで紹介します。

■子どもデータ、保護規制に差

ー欧米・アジア厳しく、日本企業にリスクー

 欧米や中国等のアジアでは、子どもに関するデータの手厚い保護を企業に義務付けるルールが存在する。イギリスの「チルドレンズコード」では、18歳未満のユーザへはアプリなどでの位置情報の取得や、AIで自動分析するなどして個人の能力や興味関心を割り出す「プロファイリング」も禁止される。中国でも、未成年者の個人情報は「センシティブ情報」と位置づけられている。このように義務を課す国は今後も増えると考えられる。
 一方の日本は、子どもに特化した個人情報の保護規制に関する議論やルールはほぼない。グローバル展開する企業にとって、海外とのギャップに気づかぬうちに子どものデータ取扱いルールに抵触してしまうリスクがある。

2022.10.24


■NTTが狙う逆襲 半導体も全て光に、「死の谷」越えるか

 「光半導体」の技術が注目されている。19年4月、英科学誌「ネイチャーフォトニクス」に掲載されたNTTの論文で、半導体チップの信号処理を電気ではなく光で行う技術の実用化が現実味を帯びたからである。
 現在は光ファイバー内の範囲に限定される光信号だが、サーバやスマホなどのデバイス内信号処理も光になれば伝送効率が上昇、消費電力が劇的に減るという仕組み。これによって、「1年間充電しないスマホ」が2030年代にも実現できるという。

2022.10.20


■Microsoft testing a Windows ‘PC Manager’ system optimizer app

 マイクロソフトが「PC Manager」と呼ばれるWindowsの最適化プログラムを開発している。この「PC Manager」は、Windowsの速度向上のために行う様々な「メンテナンス」を一つのインターフェースで操作・設定できることを目指すものである。メンテナンス機能の例を次に列挙。
 ・不要なファイルやリソースを占用するプロセスの検出
 ・使用頻度の低いアプリを検出
 ・マルウェアのスキャン
 ・潜在的な問題のチェック(デフォルトブラウザとしてEdge以外が設定されていないか、等)
 「PC Manager」によってWindowsのメンテナンスが容易となるが、一つ一つは既存の機能とのこと。よって、どちらかというと使い慣れたユーザよりはライトユーザの方が大きな恩恵を受けそうである。

2022.10.21(現地時間)


■契約書も「サイバー防衛」ー免責や賠償上限定め紛争予防ー

 サイバー攻撃の被害責任等を巡る企業間トラブルを避けるために、問題への対応を事前に合意して契約書へ明記する手段も有効なサイバー防衛になり得る。
 本記事では弁護士へのインタビューを通じて、「自社が攻撃された場合」や「取引先が攻撃を受けた際の報告義務」などを明記し、リスクに対応することが提案されている。

2022.10.17





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