欧米や中国等のアジアでは、子どもに関するデータの手厚い保護を企業に義務付けるルールが存在する。イギリスの「チルドレンズコード」では、18歳未満のユーザへはアプリなどでの位置情報の取得や、AIで自動分析するなどして個人の能力や興味関心を割り出す「プロファイリング」も禁止される。中国でも、未成年者の個人情報は「センシティブ情報」と位置づけられている。このように義務を課す国は今後も増えると考えられる。
一方の日本は、子どもに特化した個人情報の保護規制に関する議論やルールはほぼない。グローバル展開する企業にとって、海外とのギャップに気づかぬうちに子どものデータ取扱いルールに抵触してしまうリスクがある。