仲間に応援される人が当たり前のようにやっていること
先月の退院祝いもかねて、母がお寿司を用意してくれた。
お寿司を注文した先は、親戚が営んでいるお店だ。
いざというときに、知っている人やお世話になっている人のお店で注文するところに「さすがだな」と感心した。
社会人になってから、人とのご縁を大事にすることを意識するようになった。
わたしは人に恵まれている。
これまでの " いい出会い " に感謝だ。
出会いは、人生の中でじゅうぶんにある。
しかし、その縁を良縁にするかどうかは自分次第だ。
以前、「思っているだけでは伝わらないよ」と言われたことがある。
思っていることは、行動してはじめて " 思っていた " のだと分かる。
そりゃそうだ。
恋愛でイメージすると分かりやすい。
心の中で誰かに好意を抱いていても、告白するなり何か行動に起こすなりしないと相手には分からないだろう。
恋愛だけに限らず、どんな人間関係でも、相手は " 想い " を自分の " 行動 " で見るのだ。
些細なことだが、ちゃんと「ありがとう」と相手に伝える、挨拶を自分からする、といった簡単なことも、やるのとやらないのでは相手への伝わり方が違うだろう。
とはいえ、伝えればいいというものではない。
こんなメッセージがある。
「不幸の三定義」
一、決して素直に「ありがとう」
といわない人
一、「ありがとう」といっても、
恩返しをしない人
一、「ありがとう」と唱えただけで
恩返しはできたと思っている人
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西田文郎(イメージトレーニングの第一人者)
「ありがとう」と伝えるだけではなく、その想いを形にするために、行動すること。
人間関係をちゃんと築く人は、そのポイントをおさえている。
たとえば、その人の商売を応援することもひとつだ。
その人の事業やお店を利用する、その人の商売にお金を落とすということだ。
大好きな友人がハンバーガーショップを出店したら、近場にあるチェーン店よりも友人のお店を優先して使いたい。
友人のお店のハンバーガーが美味しいかどうかよりも、誰のお店にお金を落としたいか、そこに焦点を当てているのだ。
親戚のお店のお寿司は、一度食べたら忘れられないほど美味しい。
味だけでも贔屓したいところだが、何よりも自分の大切な人がやっている、そこが選ぶうえで重要である。
義理人情を大事にする。
どの時代でも粋な行動をする人はかっこいい。
言葉よりも、行動なのだ。
わたしのまわりのうまくいっている人たちは、このように人として大事なことをおさえている。
応援する人は、応援される。
どんなときでも、
仲間と応援しあう関係を大事にしたい。
馬場香織(ばばかおり)