『しあわせ』と「JOY」
気づけば、もう開けて本日が稽古最終日だ。
けど、もちろん「しあわせな日々」について考え続けている。
本番は8日から。まだ予約は可能です。
豊島重之氏が亡くなったのは今年の1月だった。
「モレキュラーシアター」という集団を率いてきた演出家だ。
様々な人が言葉を尽くしているので、僕などから言うことは特にない。
僕が演劇を始めた頃からとても影響を受けてきた人物であり、尊敬する人物だった。とても知的で、かっこよく、美しい舞台を作ってきた人だ。
豊島氏の稽古は変わっていた、ということを聞きかじった。
ストイックな舞台であるにも関わらず、パフォーマーに対して、「ああしてほしい」「こうしてほしい」ということ、いわゆる「ダメ出し」をしなかったという。いつも、パフォーマーを刺激する言葉を投げかけるだけ。それをパフォーマーが受け取り、考え、パフォームする。「悪い」とか、「違う」ということは言わなかったそうだ。
豊島氏は、舞台の行き着く先に「JOY」を求めていたという。
それが、どういうニュアンスなのか、本人から聞いたわけではないから、よくわからない。この「JOY」を、「しあわせ」と読み替えられないだろうか、と考えている。
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