LA LA LANDは本当にずるかった。
LA LA LAND、ついに観に行ってきた。アカデミー賞で最多6部門も受賞したとなるとメディアは当然取り上げるし、CMとか映画館での作品紹介でも流れるようになり・・・加えて『セッション』のデイミアン・チャゼル監督ということもあって「観たい!!」って即思ってたんだけど、行くタイミングを見失ってどんどん先延ばし。そうしてるうちにもっと騒がれるようになってきた・・・(あ。これはマズイ。君の名は。のようになってまうやん…)そう、昨夏、日本中が湧いたあの映画。みんな「前前前世」とか「なんでもないや」とか言いまくるから、観たいのパーセンテージが急降下。はい。結局観ずです。いや、話戻すね。
メディアが取り上げたり、友人が観に行ったりでどうしてもララランド情報が入ってくるもんだからやはり諦めきれなくて。なんならアゲインしてる子もいるから”そんなにか!?”という半信半疑の気持ちも込め、映画館へ足を運んでみた。
一つ言わせてほしい。
ララランド観に来てんのになんでララランドの作品紹介の映像流す!!!?
最終チェック的な?ざっと資料に目通しといてみたいなノリ!?こちとらもう何度もテレビやTwitterで映像だの感想だのチェック済みだが!?だった。(始まるまで)
観終えた感想は一言でいうと「うーん。わからん。」って感じになった。良い意味でね。実は、まだ上手く言葉にして伝えれる自信も能力も語彙力も可能性も…(笑) なんせ、何かわからない気持ちになってしまうのね。感想を言いたいんだけどなんて言えばいいかなあ...と。
ただはっきり言えるのは、余韻がすごい。「どんな余韻?」と聞かれてしまうとまた頭を抱えてしまうことになるのでご容赦願いたい。
なんだろうな。この余韻に名前を付けろと言われたら本当に小田和正なんだけど(言葉にできない)、心にずしっとくる。「ああ、なんか…」って行き場のない呟きがこぼれてしまってた。本当にいい意味でね。
予告ではさ、ミュージカル・恋愛・夢っていう大まかなイメージだけがピックアップされていて、メイクアップして、綺麗なドレス着て踊って、華やかな内容なんだとてっきり。でも違った。ただのミュージカルラブストーリーなんかじゃなかった。しっかり大人で、考えさせられるリアルな映画だった。本当に本当の大人の恋愛だった。
夢を諦めない男女の姿、在り方。自分なりの考え。夢を追う方法は人それぞれだけど、それ以前に男女によって違うんだなって思わせられた気がする。ネタバレをせずには上手く伝えられないんけど、男性は結構刺さるんじゃないかな。この作品。私はそう思った。恋愛や仕事に対しての向き合い方が男性目線で観るとすごく締め付けられるシーンが多かった。
終盤の回想から最後のシーン。
こっから本当に切なくて苦しい。なのにこんな綺麗で大人な恋愛…ってなる。だから本当に悔しい。
エマ・ストーンの美しさはこの回想シーンが一番だった。終盤で一番の綺麗を持ってくる。
それは
相手があなただから。
この回想シーンから流れるepilogueという曲で2人の恋愛も本当に完結されようとしているのね。だから、この曲、今までの曲が少しずつ組み合わされてる。本当に終わりを迎えようとしている。はい、もう苦しい。
本当に大事な人と観に行ってほしい。
これは本当に頭を下げてお願いするレベル。
観に行ってもらえたらわかる。
(ああ、今隣にいるあなた(きみ)を大切にしよう。)
(あなた(きみ)と観れて良かった。)
今この瞬間がどれだけ幸せかって。こんなにも愛おしい。
「ずっとあなたを愛してる。」
忘れかけていた気持ちを思い出させてくれる。
巡り合えた幸せ。あなたに出会えたから今の私がいる。と
ミュージカルだからみんなやっぱり歌うめええええ
これは当然のことなんだけどほんとにうまいね。音楽好きだからたまらなかった。
こんなの、無条件に大好き。
サントラがなにせずるい。こんな綺麗な映像と音楽聴いたら「ああ、夢の時間終わらないで。」って誰もが思う。
ていうか、デイミアン・チャゼル監督。J・Kシモンズ大好きじゃん。
登場した瞬間『セッション』を思い出してしまって、「え、またモノ投げる?」ってちょっぴり構えた。今回は怒りっぽくなかった。ふう。
”観るもの全てが恋に落ちる”は本当だった。
こんなにも作品自体に恋してしまうなんて思わなかった。本当に美しいの。そして儚いの。その美しさと儚さの融合がまた美しさを呼ぶ。
一目惚れしてしまうとその相手と上手く話せなかったりするじゃない。そんな気分だった。
多分分かってた。「ああ、ダメだ」って。観終わった時にはもうとっくに落ちてた。だからうまく言葉にできなくて、ずっとドキドキしてる。映画観終わってこんな感情知らない。だから言い表せない。
それぐらい傑作なんじゃないかな。
何回観ても満足しないと思う。また違った一面が見えてしまって恋に落ちてしまうから。
大切な人と、素敵で贅沢過ぎる余韻にひとりでも多くの人が浸ってほしいなって思うよ。
(これ聴くと夢の時間に戻れる気がして)一番好き。