諦め方ばかり教えてしまう背景

「福祉の仕事か、起業するしかないと言われました」数年前、再就職を希望の40代・50代の方々から聞いた言葉です。久しぶりの仕事復帰に、ワクワクして活動に臨むと、公的機関や就職支援サービスの窓口ではこのように言われてしまうということ。つまり、福祉の求人は、年齢や離職期間を問わず(一部資格が必要な仕事もありますが)多くの方に開いており、起業も支援する仕組みが自治体等で整っているということです。他の領域では、短時間勤務の非正規社員として働きだすミドルエイジの方はいらっしゃるものの、受け入れた事例があまりないのが現状ではないでしょうか。


企業で再び働くことやフリーランスとして仕事を開始したいときには、興味関心があること、得意なこと(他の人より苦労が少なく、できること)だけでなく、市場ニーズを知って、「最初の一歩の踏み出し方」を考えることが大切です。どうやったら近づいて行けるのか、得意なことですぐに貢献できそうな領域はどこだろうか、分析して進むことなんですね。


植松努さんの言葉で“「できない理由」を教える大人は、全員「やったことがない人」”というお話があり、腹落ちしました。「できない理由」をいう方は、その根拠を知って話す方ばかりではなく、ご自身の通ってきた道を守るために、無理・できないと言っているのかもしれない、と気づくことが大切ですね。

ログミー『植松努氏が警鐘を鳴らす、“ロボットに負ける”日本の教育
大人が子どもに「夢の諦め方」を、良かれと思って教えている歴史的な理由』


やったことがある人や、やった人たちを多く知っている人と一緒に進んでいきたいものですね。