立大戦!

空き週を挟んでの第7週、ラストカードは立大戦。

第6週を終えて優勝争いは早大、明大、慶大の3校に絞られた。
勝ち点4と一歩リードし、早慶戦勝ち点で自力で優勝を決められる
早大が最も有利なポジションにいる。
各校の星取り次第では14年ぶりの優勝決定戦の可能性もある。

そして法大が優勝を逃したがAクラスを狙える位置におり、
これに続くのがここまでの4カード全てで1勝を挙げながら
未だ勝ち点ゼロの立大。
そして開幕から8連敗の東大の順となる。

立大4勝8敗1分、東大0勝8敗とここまでの星取りは大きく異なるが、
勝ち点ゼロ同士である以上、第7週の直接対決で勝ち点を挙げた方が
5位となる、いわゆる最下位決定戦である。

両校は昨秋も第7週に最下位決定戦を戦っている。
昨秋は東大が1勝8敗、立大が0勝8敗。東大が5位で迎えた最下位
決定戦であったが、2-9、2-4で連敗し、52季連続の最下位が
決定した。

今季は4勝と0勝の対決だが、その分開き直ってぶつかれるリベンジ
のラストカードとなる。

第5週法大戦、1回戦先発は平田。1回表を無失点に抑えると、
1回裏、榎本の内野安打と中山の二塁打作ったチャンスで捕逸で
1点を先制。
しかし3回に同点に追いつかれる。

4回にはエラーも絡んで3点を失い、5回にも1点を失った。
平田は今季初めて5回を投げ切ったが5失点。

しかしその後は2番手渡辺、3番手前田が4イニングをノーヒットに
抑えて無失点。
味方の反撃を待ったが5回以降は1安打に抑えられて得点を挙げられず、
開幕慶大戦に並ぶ今季最少5失点も1-5で敗れた。

2回戦は前週に続いて長谷川投手。
2回に先制点を許すが自責点はゼロ。

3回からは鈴木太がマウンドへ。

4回表、先頭山口真の三塁打から大原の内野ゴロの間に同点。
4回裏に同じように無死から三塁打とゴロで再度勝ち越しを許す。

5回にも1点を許して2点差となるが、6回に大原の2点適時二塁打で
再度同点に。さらに7回、杉浦のリーグ戦初本塁打で勝ち越し。
1点をリードしたがその裏に失策も絡んで2点を失い勝ち越しを許す。
スコアが目まぐるしく入れ替わる試合は8回に連投リリーフの
平田が2点を失って4-7となり、追い上げ叶わず勝ち点を献上した。

1回戦で代打の2年生伊藤滉選手がリーグ戦初打席で初安打。
2回戦では大原選手が3打点を挙げ、杉浦選手にリーグ戦初本塁打を
放つなど活躍、投手では1回戦で渡辺、前田がリリーフで2回ずつを
ノーヒットに抑える好投を見せた。
立大戦ではさらにチーム一丸となって持てる力を120%発揮できる
ことを期待したい。

酒井捷選手をケガで欠く戦いの中で、
大原選手がシーズン中に大ブレイクしここまで
27打数9安打、打率333、1本、8打点。
東大打者の最多打点記録11にあと3に迫る。
大原選手がこの記録を更新する時、最下位脱出をグッと手元に
引き寄せることになる。

新戦力、2年生の堀部選手はスタメン出場2試合でいずれも安打を
放っており、出塁率は.444。機動力もあることから1番起用で
面白い存在。

中盤戦から府川捕手が代打に回るなど攻撃陣の層は厚い。


チーム打率.217、1試合平均得点は2.5。打線は一定以上の力を見せて
いるが、投手陣が8試合83失点と1試合平均10失点を超えている。
失点と自責点の差が23もあることからわかるように、失策が失点に
繋がっている面もあるが、守備を締めるとともに投手陣も野手陣に
応えてラストカードで意地を見せたい。

第5週法大戦の個人記録
伊藤滉選手:リーグ戦初打席初安打
橋元選手:リーグ戦初安打
杉浦捕手:リーグ戦初本塁打、初打点


対する立大はチーム打率.220(リーグ5位)、チーム防御率3.13
13試合の総得点は28で1試合平均は2.15。東大はこれを上回るが
投手陣の成績に大きな差があり、立大戦ではここをどう埋められるか
がカギを握る。

4勝8敗1分とここまでの4カード全てで勝ち星を挙げながら勝ち点は
ゼロ。ここまで未勝利の東大と最下位を争うことになったことは
不本意であろうが、それが2戦先勝勝ち点制ということになる。

ここまでの勝敗に関係なく、あくまで東大と立大の対抗戦で
今季はどちらが上かが決まる。

投手陣では3年生小畠投手が6試合に先発して1完封含む2勝。
防御率1.83とエースの活躍。
大越投手も6試合に先発して1勝を挙げている。
そして沖投手が1試合に先発、リリーフで1勝を挙げている。
リリーフエース吉野投手は8試合に登板して防御率1.04
今季はほかに6投手、計10人がリーグ戦のマウンドに上がっている。

打線には規定打席で3割を打つ選手がいないが、
規定打席未満の西川選手が.357、1本塁打、打点はチーム最多の7。
柴田選手は規定打席で.277、3打点、3盗塁。

早大、明大のような圧倒的な打者はいないが大きな穴はなく、
丁寧に打線を分断していく投球が求められる。


最近のいわゆる最下位決定戦では勝って王手をかけることができて
いないが、27年ぶり最下位脱出へ初戦必勝でプレッシャーをかけたい。
そのためには17年秋の勝ち点奪取を彷彿とさせる長打攻勢も観て
みたいところだ。

21世紀初のステージへの扉をこじ開ける瞬間を見届けたい。

Let there be Light Blue: and there was Light Blue.


一昨年の立大戦
春1回戦:4-7  敗・西山 6安打(二塁打1)
春2回戦:2-3  敗・綱嶋 5安打(二塁打1)
秋1回戦:2-4  敗・松岡 4安打
秋2回戦:2-3x 敗・井澤 3安打

昨年の立大戦
春1回戦:6-6       12安打(本塁打1)
春2回戦:0-2 敗・松岡   3安打
春3回戦:2-4 敗・鈴木健  9安打(二塁打1)
秋1回戦:2-9 敗・松岡   8安打(二塁打2)
秋2回戦:2-4 敗・鈴木健  9安打(二塁打1)

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