早大戦!

この秋の開幕カードは早大戦。

今春7季ぶりの優勝を果たした早大に、
春は全敗に終わった東大がこのカード14年ぶりの勝利を
賭けて挑む。

今春のリーグ戦をケガで全休した酒井捷選手、途中から
離脱していた中山選手が復帰、七大戦に出場しなかった
大原選手もエスコンフィールドで行われたオールスターで
元気な姿を見せ、今季はベストナイン2人を含む3年生トリオ
が上位打線に揃うことになる。

得点力の上積みが期待される中、
バラエティに富んだ投手陣の起用法が最下位脱出へのカギを
握りそうだ。
春はシーズン途中から2回戦で長谷川投手をオープナー的に
起用し、先発数は平田5、長谷川3、鈴木太2であった。

今季は平田投手、鈴木太投手に加え、リーグ戦先発未経験の
渡辺投手が先発の候補、さらに昨季の長谷川投手のような
オープナー、ショートスターター的な起用の可能性も
含めると誰が先発してもおかしくない。

3回戦まで見据えればいわゆるA→B→Cパターン、
3試合全て異なる先発投手を起用することは十分可能な陣容。
その中でまず開幕カードの1、2回戦に誰が起用されるか
注目される
個人的には渡辺投手のリーグ戦初先発があるのではないかと
予想。

平田、鈴木太、長谷川、渡辺、前田、松本慎で6人。
最大7~8人ベンチ入りさせる可能性があるか。

捕手は春の正捕手は府川捕手でスタート、シーズン途中から
杉浦捕手に代わった流れがある。
春のリーグ戦では2人ともがリーグ戦初本塁打を放った。
東大の捕手2人が同一シーズンに本塁打を放ったのは
史上初の快挙。
秋は杉浦捕手が開幕スタメンマスクと思われ、
府川捕手が代打の切り札。そうなると3番手捕手の存在も
重要だが、春にリーグ戦初マスクも被った明石捕手が
七大戦ではベンチ入りしておらず、開幕ベンチ入り捕手の
顔ぶれも気になる。

内野陣は二塁山口真、遊撃井之口が有力か
藤田主将、内田、青貝ら経験豊富な3、4年生に加え、
堀部、小村、門田らそれぞれにストロングポイントを持つ
2年生、そして七大戦では3試合全てで三塁スタメンの
1年生秋元。本塁打も放つなどアピールしており、
リーグ戦でも抜擢があるか注目される。
スタメンで出る力のある選手だけで枠が埋まりそうな勢いで、
内野陣のレギュラー争いも実に熾烈である。

外野陣には何と言っても酒井捷が帰ってくる。
昨年春の開幕でにリーグ戦スタメンデビューし、
以来春秋の1年間、22試合連続出塁を成し遂げた。
今春は全休しており、この秋は23試合連続出塁チャレンジ
から再び記録を伸ばしていくことになる。

春開幕の代打要員からリーグ戦初安打をきっかけに
スタメンを掴み、そのままの勢いで打率.333、1本、8打点を
マークしてベストナインを獲得した大原は内外野守れるが
開幕は右翼か。状況次第では内野にも回れることは選手起用
のバリエーションを考える上で大いに強みとなる。

酒井捷、大原がスタメンに並べば、ベストナイン経験者2人が
打線に並ぶことになる。

春のリーグ戦途中で戦線離脱を余儀なくされた中山も戻り、
この秋は豪華メンバーが揃いそうだ。

酒井捷の不在を高い出塁率と堅実な守備で救った榎本、
春にリーグ戦初安打をマークした4年生橋元、2年生伊藤滉ら
選手層は厚い。

野手陣では
春のリーグ戦でデビューした工藤は、大原同様まずは
代打での初安打から一塁スタメン奪取へ向けアピールしたい。

まだリーグ戦出場がない4年生松原、2年生竹山、1年生荒井慶
らもこの秋楽しみな存在。


対する早大は春7季ぶりの優勝から
全日本大学野球選手権では青学大と競り準優勝。
既に印出主将、鹿田、山縣、吉納、中村敢と5人が
プロ野球志望届を提出しており、チームとしてはもちろん、
個人としても期するところのある選手が多い。

東大は2010年以来早大戦での勝利がなく、
対戦5校中、抜きんでて長く勝ちから遠ざかっている。
22年以降も6-6引き分けた22年春2回戦を除く全試合が
2得点以下であり、まずは勝利に向けて得点力アップが
課題となる。

3年生エース伊藤樹を筆頭に、
鹿田、宮城らにいかに食いついていけるか、
春にリーグトップのチーム防御率1.57をマークしている
早大との開幕カードでの対戦は、東大の打線強化を
見せつける上で恰好の舞台となろう。

早大は打線も春はチーム打率.304でリーグトップ。
これまでも再三痛い目に遭っている印出捕手、吉納選手など
長打力のある打者を如何に丁寧に抑えていけるか、
開幕から投打の噛み合った試合でリズムに乗りたい。

14年ぶり早大戦勝利から一直線で天皇杯をその手に


早稲田スポーツ
東大戦展望
https://wasedasports-sousupo.com/news/baseball/waseda-baseball/221513/


一昨年の早大戦
春1回戦:2-2       8安打 (本塁打1、三塁打1、二塁打2)
春2回戦:6-6       8安打 (二塁打1)
春3回戦:0-4 敗・西山  1安打
春4回戦:1-5 敗・鈴木健 5安打(二塁打1)
秋1回戦:0-4 敗・井澤  6安打(二塁打1)
秋2回戦:1-6 敗・松岡由 3安打(二塁打1)

昨年の早大戦
春1回戦:1-9 敗・鈴木健 4安打 (本塁打1)
春2回戦:1-14 敗・松岡  4安打 (二塁打1)
秋1回戦:0-6 敗・松岡  3安打(二塁打2)
秋2回戦:2-6 敗・鈴木健 6安打(二塁打1)

今春の早大戦
春1回戦:0-15 敗・平田  4安打
春2回戦:0-9 敗・長谷川 8安打

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