早大戦!

第2週は早大戦。

開幕週、東大はリーグ戦3連覇中の明大と対戦した。

東大の開幕スタメンは

投 松岡
捕 和田
一 大井
二 阿部
三 藤田
遊 青貝
左 矢追
中 別府
右 酒井捷

松岡投手はラストシーズンに初の開幕投手。

野手は春の最終戦からは
山口真→阿部
だけの違いで、いろいろ試したパターンもあったようだが
開幕メンバーはほぼ変わらない顔ぶれとなった。
なお、26日のオールスターには出場して安打も放っていた
山口真選手はベンチ入りしておらず、
何かコンディションに問題があるものと思われる。

酒井捷が初の3番、1番には矢追を起用。

小村選手が1年生では唯一、開幕ベンチ入りを果たした。


1回戦、松岡は先頭の飯森に長打を浴びるも2回まで無失点。
2回表には東大が大井、和田の連打でチャンスを作るが併殺で先制ならず。

3回表失策の走者を置いて直井の2ランを浴び明大に先制される。
東大も大井の開幕からの2打席連続安打など計6安打を放ったが
3度の併殺、盗塁死、牽制死などで得点は遠く、
8回裏には2番手三田村が失点し(自責はゼロ)、3点差に。

東大は6安打2四死球ながら残塁は3。
春最終カードの法大戦2試合から3試合連続完封負けとなった。

先発松岡は7回92球で被安打6、与四球1で1失点。HQSをマーク。
春の慶大2回戦から4試合連続のQSとなった。うちHQSが2度。
ここまで慶・立・法・明から4カード連続でQSをマークしており、
早大戦でもQSをマークすれば対戦校一巡での連続QSとなる。

大井選手が2安打、酒井選手は安打と四球で2度の出塁。
和田、藤田、青貝の各選手にも開幕戦で安打が出た。

2回戦、先発はリーグ戦初先発となる平田。
酒井捷が1番に戻り、3番には大井。

平田は初回直井に三塁打を浴びて上田主将の適時打で先制されるが
3回までこの1失点でしのぐ。
東大はこのも2回に別府、和田の連打で無死一・二塁のチャンスを得るが
後続を打ち取られて無得点。

4回には明大に適時打2本で2点を追加されて平田投手は4回74球、3失点
(自責2)で交代。2番手は鈴木健。

鈴木健は安定した投球を見せて9回まで5イニングを投げ切り被安打2、
無四球で無失点。

6回には安打、安打、四球で無死満塁のチャンスを作って4番の別府。
別府の二ゴロの間に今季初得点となる1点を返すが後続を断たれて
1点止まり。
7回以降も各回安打は出たが追加点はならず1-3で敗れた。

東大は初戦6安打、2回戦で8安打。
2試合15安打の明大とは1安打差であったが、明大の本塁打含む長打4本に
対して東大は二塁打1本。長打が得点力に影響し連敗を喫した。

東大投手陣の与四球は1回戦1個、2回戦3個。
今季も与四球が少なく、投球数は1回戦が東大投手陣104球、明大投手陣
116球、2回戦が東大134球、明大138球で東大投手陣の方が少なく、
春の最終戦の法大2回戦から3試合連続で東大投手陣の投球数が対戦校
投手陣より少なくなっている。

明大戦2試合6失点のうち自責点は3。チーム防御率は1.59。
まだまだリーグ戦は始まったばかりだが投手陣は大いに楽しみな
滑り出しとなった。

打線は走塁でやや攻めすぎた感もあるが、長打力不足を補う戦術なので
あろう。第2週ではここぞの場面での長打と好走塁が噛み合うことが
期待される。
まずは酒井捷選手の出塁、そして攻めつつも緻密な走塁がポイントに
なるだろう。
そして通算48-13,.271と出色の打率を誇るラストシーズン大井選手の
通算打率が3割に届く時、東大の得点力は春から大きく上がっている
に違いない。
下位打線の長打もビッグイニングには必要なピースとなる。

そして代打陣、明大戦では内田が安打を放ち、
ほかに榎本、府川、計3人が代打として打席に立った。

春は早大・加藤投手から安打を放っている梅林主将らも
早大戦で打席があるか、注目される。


第1週明大戦の個人記録
松岡投手:リーグ戦初開幕投手
平田投手:リーグ戦初先発、リーグ戦初安打
榎本選手:リーグ戦初打席
井之口選手:リーグ戦初打席
小村選手:リーグ戦初出場、リーグ戦初打席


小村選手が今年の1年生一番乗りでリーグ戦デビューを果たした。
小村選手の今後の活躍、またそれに続く1年生の登場が期待される。



対する早大は、第2週が開幕戦。
開幕投手はドラフト候補のエース加藤投手が確実視される。
東大戦では4度先発登板しており、
7回1失点、9回無失点、9回無失点、9回1失点
と圧倒的な内容。
東大打線は最後の対戦となるシーズンにまず1得点の壁を破り、
1点でも多くの点を積み重ねたい。
2回戦先発は予想が難しいが、東大としては1回戦で接戦をものにし、
2回戦では序盤にビッグイニングを作って連勝で勝ち点を獲りに行く
戦いをしたい。


早大打線には春は対戦5校中もっと多い2試合23失点している。
今季も早々にプロ志望届を提出した熊田、
尾瀬、中村将、印出ら力のある選手が揃う。

東大投手陣としては明大戦同様に無駄な四球をを与えず
失点を最小限に止めたい。

早大戦13年ぶりの勝利へ、明大戦での善戦からさらにもう一段
上げた投打の躍動が楽しみである。

東大も阪神に続き、阪神の前回優勝より遠ざかっている"アレ"
を達成したい。

それだけの力をつけてきたはずである。
「青雷の轟き」が神宮に響き渡り、最後は「ただ一つ」で締める。
早大戦勝利から東大の"アレ"が見えてくる。



早稲田スポーツ
結実の秋へ 春の再現で勝ち点奪取を/東大戦展望
http://wasedasports.com/news/20230914_210073/


一昨年の早大戦
春1回戦:5-6 敗・井澤  7安打(二塁打1)
春2回戦:0-0       2安打
秋1回戦:1-23 敗・井澤  5安打(二塁打1)
秋2回戦:0-19 敗・松岡由 5安打

昨年の早大戦
春1回戦:2-2       8安打 (本塁打1、三塁打1、二塁打2)
春2回戦:6-6       8安打 (二塁打1)
春3回戦:0-4 敗・西山  1安打
春4回戦:1-5 敗・鈴木健 5安打(二塁打1)
秋1回戦:0-4 敗・井澤  6安打(二塁打1)
秋2回戦:1-6 敗・松岡由 3安打(二塁打1)

今春の早大戦
春1回戦:1-9 敗・鈴木健 4安打 (本塁打1)
春2回戦:1-14 敗・松岡  4安打 (二塁打1)

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