慶大戦！

空き週を挟んでの第4週は慶大戦。

第3週を終えて
勝ち点2が早大、明大
勝ち点1が立大、法大
勝ち点0が慶大、東大

東大は3カード目で慶大と勝ち点0同士で対戦することとなった。

第2週明大戦、
1回戦先発に3年生渡辺を起用。
リーグ戦先発2試合目で1回戦を任された渡辺は初回宗山に死球を
与えてしまうがそれ以外の走者を許さず無失点。
するとそのあと8回まで散発の4安打に抑えて四球も１つのみ。
抜群の安定感で無失点に抑える。

一方打線は藤江投手の前に6回まで4安打。
4回には中山安打から牽制死のあとに内田の安打が出るなど
流れに乗れずリリーフの菱川、大川にも抑えられて無得点。
8回裏には渡辺に代打竹山が送られて投手交代。

0-0で迎えた9回表、2番手投手の平田が先頭から7連打を許して
大量失点。変わった松本慎も流れを止められずこの回一挙に
2ケタ10失点。

プロ併用日であり、あと1イニングで引き分け以上に持ち込めた
試合だったがスコアだけ見れば大敗の結果となった。

打線は3つの盗塁を刺す活躍も見せた杉浦捕手が2安打。
中山選手、内田選手が1安打、そして渡辺投手がリーグ戦
初打席初安打。小村選手もリーグ戦初安打を放った。
竹山選手は代打3打席目で早くも2安打。

しかし単打のみの7安打で無得点に終わった。

酒井選手は3打席目まで出塁なしも、4打席目でこの試合
チーム唯一の四球を選んで昨春からのリーグ戦連続試合出塁を
25に伸ばした。

翌2回戦、先発はリーグ戦3度目となる4年生鈴木太。
杉浦捕手がベンチを外れ、スタメン捕手は今季初めて府川。
初回先頭直井に四球を与えるがその後崩れることなく
立ち上がると3回まで1安打に抑えて無失点。
4回に四球と小島大河の2点本塁打で失点するが、
この日はまとまった投球を披露して自己最長の7回を投げて
この2失点のみ。
リリーフの平田は3四球1安打と4人の走者を出しながらも
最少1失点でしのいで反撃を待ったが、
打線は明大先発毛利に7回2安打12奪三振に抑えられるなど
この日も無得点。

酒井選手はこの試合4打席凡退し、昨年春の開幕戦でのリーグ戦
初スタメンからの連続試合出塁が25でストップした。

1回戦渡辺、2回戦鈴木太がいずれも自身初のHQSをマークするも
打線が2戦連続零封され、連敗で勝ち点を落とした。


第2週で達成された主な記録
渡辺：リーグ戦初打席初安打、初HQS
小村：リーグ戦初安打
鈴木太：初HQS

春からのエース候補渡辺は早大戦でも不運な流れで失点はしたが
投球自体は可能性を感じさせるもので、明大戦でいよいよその
真価を存分に発揮した。
4年生投手陣の意地を鈴木太投手が見せて投手陣には明るい兆し
が見えただけに、開幕前から期待されていた打線の奮起を
待ちたい。
ケガから復帰の酒井選手は見逃し三振が多いが、
自分の打撃を崩さず感覚を取り戻せば、先頭打者の出塁率アップ
から得点力向上が期待できる。

ここまで4試合で1安打の大原選手は今春34打席で1三振が
この秋は15打席で7三振。頼れるクリーンアップとして
慶大戦では1打点でも多く挙げたい。

東大は酒井、中山含めて規定打席に現在達している選手が
いずれも打率2割未満とリーグ戦前半2カードは低調。
空き週を挟んで"打線は水もの"は良い方向に転ぶか。


選手層は厚くなっているだけに調子のいい選手をいい形で
起用したい。この2試合は先発投手がいずれも安打を放ったが、
投手のいわゆる自援護もチームの勝利へのピースの1つとして
重要となろう。


対する慶大は明大戦で4番の清原がリーグ戦初本塁打を放つなど
外丸、渡辺和投手が投げなかった2回戦の戦いに不安を残し、
結果も2敗1分けで未だ勝ち点ゼロ。

第4週で東大と慶大の勝った方が今季の初勝ち点獲得となる。
チーム防御率3.29もチーム打率.179もリーグ5位。
東大とはチーム防御率は10点台と3点台の大きな差があるが、
打線はともに1割台。ただし慶大は6試合で13得点を挙げており
1試合平均2得点はキープしている。
清原選手とともにプロ志望届を提出している水鳥選手が
チーム唯一の3割打者。

投手陣はエース外丸が勤続疲労か防御率4点台だが
エースの不調を2年生の渡辺和投手がカバーしている。
同じく2年生広池投手も2試合に先発して今季チーム唯一の
勝ち星を挙げている。

東大としては慶大投手陣を打ち崩して2年前のフレッシュリーグ
でのコールド勝ちを再現する大量点を狙いたい。

慶大からの勝ち点は81年春、いわゆる赤門旋風時が直近最後。
実に43年ぶりの勝ち点獲得から最下位脱出を果たすべく、
東大としては第4週の3カード目が大きな山場となる。

10月の東大野球部に大いに期待したい。



一昨年の慶大戦
春1回戦：4-11 敗・松岡由　4安打（本塁打1）
春2回戦：2-16 敗・西山　 2安打（二塁打1）
秋1回戦：4-3 勝・井澤　　7安打（二塁打1）
秋2回戦：1-9　敗・井澤　　6安打（本塁打1、二塁打1）
秋3回戦：2-20 敗・井澤　　5安打（二塁打1）

昨年の慶大戦
春1回戦：3-11 敗・鈴木健　6安打（二塁打1）
春2回戦：0-3 敗・松岡　 3安打
秋1回戦：1-11 敗・松岡　　5安打
秋2回戦：4-10 敗・鈴木健　6安打（二塁打1）

今春の慶大戦
春1回戦：2-5　敗・平田　　5安打（二塁打2）
春2回戦：3-8　敗・鈴木太 10安打（本塁打1）