法大戦!

空き週を挟んだ第7週は法大戦。
昨年春から5季連続で法大戦がラストカード。

第6週、明大が早大に連勝して4つ目の勝ち点を挙げ、
3季連続43回目の優勝を決めた。

結果第7週以降の各校ラストカードは優勝争いという観点からは
消化試合となったが、対抗戦としての戦い、そして2位以下の
順位争いはまだまだ続く。

東大も初勝利から勝ち点、そして5位タイの可能性とまだまだ
目指すものがある。優勝が決まった、あるいはなくなった
他校に対し、ある意味ここから一番上を目指せるのが東大とも
言える。


東大は第5週で立大と対戦。
1回戦は東大・鈴木健と立大・池田の両先発。
試合前まで防御率7.56と調子の上がらない池田投手に対し、
序盤から打線が鈴木健投手に対する援護点を挙げられるかが
注目されたが、池田投手が毎回安打を許しながらも3回まで無失点。
一方、鈴木健投手が3本の適時打を浴びて4回までに4点を先制される。
東大は4回二死一・三塁から一走山口真が走り、送球の間に三走大井
が生還。頭脳プレーで東大が1点を返す。
鈴木健は5回5失点(自責4)。
2番手平田も自身の失策も絡んで1失点。
1-6と5点のビハインドで8回裏。
安打2本と死球で無死満塁とすると、大井が犠飛で4点差。
一死から和田の内野安打で再び満塁とすると、
鈴木太が三振に倒れた二死満塁から山口真が東大史上39年ぶり2本目と
なる満塁本塁打を放って一気に同点に。
プロ併用で延長戦のない9回表を松岡が無失点に抑え、負けの無くなった
東大は9回裏、1番酒井捷からの好打順。酒井捷は中直に倒れたが、
続く矢追が安打で一死一塁。サヨナラの走者を出したが続く藤田が
併殺に倒れて試合終了。
6-6で今季初の引き分けとなった。
東大は12安打6得点でいずれも今季最多。

雨で日曜が中止となり、中1日で月曜に2回戦。
先発は松岡。松岡は自身自己最多の125球を投げ8回2失点の好投。
しかしながら立大沖が6回までパーフェクト、7回以降3安打を
許したものの無四球完封。
0-2で敗れ、松岡はリーグ戦初完投となった。
3安打のうち2本を酒井捷が放つ活躍。

あとがなくなった3回戦、先発は鈴木健。
立大も1回戦と同じく池田。
同一カードで2度の先発を務めるのはこれが初。
東大は安打で出塁の酒井捷を送って別府の適時打で先制。
3回までこの1点のリードを守る。
4回、犠飛と適時打で逆転されるが、
6回に大井の適時打で同点。
しかしその直後7回に2点を失って2点を勝ち越される。
鈴木健は自身初めて100球を超える114球を投げて7回4失点。
その後2番手平田が2回を無失点に抑えるが、
立大も7回2失点の池田の後を受けた2番手吉野が2回を
パーフェクトリリーフで逃げ切り。立大が4-2で勝利して
今季初の勝ち点を挙げた。
東大は9安打したが2点に止まった。

3試合6-6、0-2、2-4と全て2点差以内。
これで立大戦は一昨年秋の2回戦以来、
8試合連続で3点差以内となった。この間東大の1勝6敗1分。

東大は1回戦で山口真が84年春の法大2回戦で朝木選手が
初めて放って以来、東大39年ぶり2本目の満塁本塁打を記録した。
東大選手の1試合4打点は18年秋慶大1回戦の岡選手以来。

鈴木健が5試合、松岡が4試合に先発し、
開幕から9試合連続で先発が5回以上の投球。
鈴木健は30イニングで与四死球7と制球が安定。
松岡は29回1/3で被安打27、与四死球9と低いWHIPをキープしている。

法大尾﨑、篠木の両エースと東大の両エースが真っ向から激突。
打線の援護で両投手のリーグ戦初勝利をもたらしたい。
東大は連勝すれば立大の結果次第で5位タイの可能性がある。

酒井捷選手は初のレギュラーシーズンでここまで31-10, .323。
2試合なら2安打、3試合なら3安打で3割到達の可能性が高くなる。
1本でも多くの安打で勝利に貢献し、貪欲にベストナインを追い求めたい。

第5週立教戦の個人記録
山口真:リーグ戦初本塁打(満塁)
西前:リーグ戦初安打
松岡:リーグ戦初完投


対する法大は尾﨑、篠木の両エースが安定。
今季の防御率は尾﨑1.62、篠木0.77
東大戦通算では尾﨑は22イニング無失点、篠木は19イニング無失点。
チーム防御率も1.99でリーグ2位。

東大は今季、各校エース級の投手からあまり得点できておらず、
東大松岡3.99より防御率ランキングで上位の投手、立大沖投手3.12
以上の5投手からは42イニングで2得点しか取れていない。
ラストカード法大戦でエース級投手から得点し、勝利を手繰り寄せたい。

打線はチーム打率.242、12試合で41得点。
武川選手が.396で打率ランキングリーグ3位。
3割打者は武川1人だが、
4番内海貴が3本塁打8打点と打線の中核。
高原は開幕慶應戦で7打点を荒稼ぎして今季9打点を挙げている。
極端に調子の悪い選手はおらず、打線には切れ目がない。

丁寧な投球で無駄な走者を出さず、打線の繋がりを切って
失点を最小限に止めたい。

投手陣の好投でl今季ここまで接戦を多く展開してきた東大だが、
最後は相手に取って不足なし、プロ注目の投手2人を倒して
凱歌を揚げたい。

Go for the win!


スポーツ法政
【硬式野球】他大学インタビュー2023 東京大学野球部①~大久保裕助監督、梅林浩大主将~
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【硬式野球】他大学インタビュー2023 東京大学野球部②~鈴木健投手、松岡由機投手、別府洸太朗外野手~
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一昨年の法大戦
春1回戦:2-10 敗・井澤 4安打(二塁打1)
春2回戦:2-0 勝・奥野 6安打
秋1回戦:1-11 敗・井澤 8安打
秋2回戦:0-0      4安打(二塁打1)

昨年の法大戦
春1回戦:0-9 敗・井澤  5安打(二塁打1)
春2回戦:2-9 敗・小髙峯 5安打(二塁打1)
秋1回戦:1-2x 敗・松岡由 3安打(本塁打1)
秋2回戦:0-5 敗・西山  4安打

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