法大戦!

第5週は法大戦。

勝ち点ゼロ同士の両校がまみえた第4週慶大戦は、
雨で中止かと思われたコンディションの中、
土曜日に予定通り1回戦が開催された、

1回戦先発は第2週明大戦で8回無失点の快投を見せた渡辺。
一塁にはリーグ戦初スタメンの門田。
東大は初回、慶大先発渡辺和の立ち上がりを叩いて
酒井、山口真が連打で出ると、3番に入った中山が
リーグ戦初となる3ランを放って3点を先制。
その裏、渡辺は吉野にソロ本塁打浴びて1点を失うが
2点のリードを保って2回を終える。
第1試合から雨は降り続いており、ぬかるんだマウンドに
苦戦した渡辺は3回裏に2連続死球を出すなど荒れ気味の投球
で3失点し、逆転を許す。4回、先頭の投手渡辺和に四球を
与えて平田に交代。早大戦、明大戦では苦戦した平田は
この日は荒れたマウンドを苦にせず制球が定まって好投、
7回に1点を失ったが4回を無四球で1失点と2点差をキープ。
8回も佐伯が抑えて打線の反撃を待ったが初回の無死からの
3ラン以降は27個のアウトの間、1安打に止まり追加点を
挙げられず、3-5で敗れた。

2回戦先発は鈴木太。
明大戦では前日の渡辺に続いて7回1失点で自身初のHQSを
マークした鈴木太はこの試合も制球が安定し、着実にアウト
を積み重ねる。
0-0で迎えた4回裏、山口真死球、中山安打から大原の遊ゴロ
の間に先制、杉浦の適時打で2点目を挙げる。
さらに5回にも安打で出た酒井が盗塁から激走を重ねて
一気に本塁へ生還して貴重な3点目をもぎ取った。

5回を終えてパーフェクト継続の鈴木太は6回一死から
丸田に四球を与えるも無失点。
続く7回一死でついに水鳥に初安打を許すと清原が安打で
続きピンチを招くが、横地の犠飛の1点でしのぐ。
7回裏には二塁打で出塁の酒井が中山の左飛でまたも激走して
タッチアップ成功、4点目を挙げて3点差に戻す。

鈴木太は8、9回も投げ切り、134球でリーグ戦初完投初勝利を
挙げた。
鈴木太の出身校、都立国立出身では93年秋法政2回戦の松本浩一
投手以来31年ぶりの勝ち星、都立高出身投手としては97年秋
立教2回戦でリリーフした都立西出身の林理史投手以来27年ぶり
の勝ち星であった。

勝ち点ゼロ同士の対戦であり、直接対決で勝ち点を挙げれば
最下位脱出へ重要な勝ち点となる勝負の3回戦、1回戦で76球を
投げている渡辺が中1日での先発。
いわゆる伝統的な大学野球エースのパターンである1、3回戦の
先発は初の渡辺、序盤3回まで無失点で0-0と上々の立ち上がり。
4回裏に4番清原に左翼スタンドへ運ばれるソロ本塁打で先制を
許すと、5回にも1失点。89球、5回2/3を投げて平田に交代。
平田が渡辺の残した走者を還して3点目を失うが、その後は
平田、連投の鈴木太が抑えて3点差で9回へ。
山口真の四球、内田の安打で二死一・二塁、本塁打で同点の
場面まで作ったが春のベストナイン大原が倒れて試合終了。

最下位脱出へ食い下がったが0-3で敗れて慶大に今季初の勝ち点
を献上した。

東大は投手陣が慶大戦3試合を9失点に抑えた。課題の四死球は
計25イニングで10個にまとめた。

鈴木太、渡辺が2本柱として確立して後半2カードを迎えること
になる。データが溜まって相手の研究材料も増えてくるだけに
こちらも好投継続のためにさらなる工夫が必要になってくる
だろう。

打線では2カード終えてノーヒットだった山口真が3試合で5安打。
12打席で7出塁して2番打者としての期待に応えた。
本塁打の中山、慶應2回戦で今季初の長打&マルチ安打の酒井ら
打線の状態も上がってきている。

ここに大原やリーグ戦初安打が出た打撃の良い門田らが
さらに加わってくることで大爆発の期待できる打線となる。

代打に府川、竹山ら、守備、走塁にも榎本、堀部らが揃い
選手層には厚みがあり、経験を積んで更なる伸びしろが
期待できる。


第4週慶大戦の個人記録
鈴木太:リーグ戦初完投、初勝利
中山:リーグ戦初本塁打
門田:リーグ戦初スタメン、初安打


対する法大はここまで2勝3敗2分、勝ち点1。
チーム防御率3.14(リーグ5位)、チーム打率.243(リーグ4位)

打者ではプロ志望届を出している中津が.333で2本塁打。
姫木はチームトップの.357。7試合で22得点で1試合平均は3点強。

一方、投手陣の総失点は26で得失点差は-4。
プロ志望届提出者が3名揃う盤石の投手陣と思われたが、
吉鶴投手が2試合5回1/3の投球に止まっており、防御率8.44と
本来の力を発揮できていない。
エース篠木は2カードとも1、3回戦に先発して大学野球エースの
貫禄を示すも防御率は3.48。打線の得点力よりややアンダー
パフォームとなっている。
しかし全4試合に投げて9回無失点の安達、7回1失点のプロ志望届
提出者の一角山城など好投手がカバーしている。

東大としてはリリーフ投手もよいだけに序盤に先発からどれだけ
点を獲ってしまえるかも一つのポイントとなるだろう。

慶大戦では勝ち点こそ逃したが、まず1勝を手にした。
最下位脱出へドラフト候補を打ってこの法大戦で勝ち点を獲り、
ホップ・ステップ・ジャンプのリーグ戦後半としてチーム2024
を最後に大きく羽ばたかせたい。


スポーツ法政
東大戦展望
https://sports-hosei.net/76092/


一昨年の法大戦
春1回戦:0-9 敗・井澤  5安打(二塁打1)
春2回戦:2-9 敗・小髙峯 5安打(二塁打1)
秋1回戦:1-2x 敗・松岡由 3安打(本塁打1)
秋2回戦:0-5 敗・西山  4安打

昨年の法大戦
春1回戦:0-11 敗・鈴木健 4安打(二塁打1)
春2回戦:0-2 敗・松岡  2安打
秋1回戦:1-6 敗・平田  7安打(二塁打1)
秋2回戦:4-2 勝・松岡  7安打(二塁打1)
秋3回戦:2-8 敗・平田  6安打(二塁打1)

今春の法大戦
春1回戦:1-5 敗・平田  5安打(二塁打1)
春2回戦:4-7 敗・鈴木太 8安打(本塁打1、三塁打1、二塁打1)

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