ランブル通信増刊号「ランブル忘年会2020」
こんばんは、ミッドナイト・ランブル・ショーの谷口です。今年最後のミッドナイト・ランブル・ショーは、当初の予定を変更して「ランブル忘年会2020」をお届け。ランキング形式でミッドナイト・ランブル・ショーの2020年を振り返りました!
10位 今年唯一のゲスト回!ジョンズ家の野望
2月に開催した、グリン・ジョンズとイーサン・ジョンズ、稀代のエンジニア/プロデューサー親子の特集。
50回目前!ミッドナイトランブルショー、今回のテーマは、イギリスのプロデューサー兼エンジニア、グリン・ジョンズと、その息子イーサン・ジョンズ。ストーンズ、スモール・フェイセズ、ツェッペリン、イーグルス…英米を股にかけ誰もが知る名盤を手がけてきたグリン・ジョンズ。そして父の背中を追うように、彼もまたプロデューサー兼エンジニアとして近代アメリカーナの礎の一つとなったイーサン・ジョンズ。唯一無二のサウンドをアナログ盤で余すところなくお届け。ロックの歴史の半分は、ジョンズ家によって作られた!
急遽エンジニアの原真人さんにもご来場いただき、ジョンズ家のサウンドについてお話しいただきました!僕らはキンクスやザ・フーのライブ感ある録音がグリン・ジョンズらしさかと考えてましたが、原さん視点だとイーグルス以降の広がり感がそれだったり、興味深いお話をありがとうございました。この内容についてはいずれどこかで。原さんとはまた何かご一緒できればと考えています。
ポール・ウィリアムスの当盤、実はこの曲だけグリン・ジョンズ録音なんですよね。
9位 大乱戦のエモTクイズ!正解率は僅か25%
今年から生配信がスタートしたということで、YouTubeチャットもめちゃくちゃ盛り上がりました。そんな中、ランブルメイトのエモTさん(毎月テーマに沿ったTシャツを着てきてくれる)によるエモTクイズが8月よりスタート。エモTさんが着ているTシャツが何かを正解すると、正解者にレコードをプレゼント。とはいえ今のところ正解率は25%…皆さんの挑戦をお待ちしております!
ジャケット美術館のときのこれ、難しすぎました。
8位 バート・バカラック、まさかの新譜!
御年92歳のバート・バカラック御大が15年ぶりの新譜リリース。ナッシュビルのシンガーソングライター/プロデューサーダニエル・タシアンとともに制作した衰え知らずの珠玉の6曲。米紙のインタビューによるとまだまだ制作中とかで、どんだけエネルギーあるんだよ!と。楽しみすぎます。
nprのTiny Deskにもリモートで登場し、静かな感動を呼んでいます。
7位 ライアン・アダムス、まさかの新譜!
ていうか8位も7位もミッドナイト・ランブル・ショー関係なくない?とはいえどんな時でもランブルは、ライアン・アダムスのファンですので、12月に突然新譜がリリースされた折には、てんやわんやの大騒ぎでした!
過去2作のヘヴィ・アメリカーナ路線から一変、カーディナルス期やグリン・ジョンズとの傑作を彷彿とさせるフォーキーかつウェットな質感。でもいつだってど真ん中にあるのは彼のソングライティングなのです。
3月にはフィジカルもリリース予定!諸般の事情で発売延期になったアルバムがあと2枚はあるはずなので、引き続き注目です!
6位 ミッドナイト・ランブル・レコード始動
元々音楽活動を通して知り合った谷口と吉村が、久方ぶりの共同作業。作曲:吉村類、作詞、編曲、演奏:谷口雄のタッグで、ランブルの会場としてお世話になっている神保町試聴室救済コンピ「STAY OPEN 〜潰れないで 不滅の試聴室に捧ぐ名曲集〜」にMidnight Ramble Recordsとして”Space Boy”を提供いたしました。来年もこのタッグで何かできたらと思います!
5位 生配信開始!おバカ企画連発!
コロナ禍での取り組みとして、試聴室、そして都内某所ランブルスタジオからの生配信を開始!生配信らしく「スワンプ保護会議」「ランブル・アクターズ・スクール」「ソーシャル・ディスタンス」など迷テーマが多数誕生。ミッドナイト・ランブル・ショーのYouTubeチャンネルでアーカイブが観られます!
4位 ついに50回の大台達成!
2016年2月にスタートしたミッドナイト・ランブル・ショー。今年の3月に50回を迎えました!記念すべき3月のテーマは我々が敬愛する「ニール・ヤング」。アルバム「トランス」までのヤングを大特集。この時まではギリギリ有観客で、お客さんもいっぱいご来場いただいて、なんだか隔世の感あり。今年は「Homegrown」もリリースされたことですし、ヤング特集はまたやりたいですね!
3位 リイシュー連発!破産寸前!
今年はレア化していた近代盤や、CDのみのリリースだった盤のアナログリイシューが非常に多かったですね!ほとんどリイシューばっかり買っていた記憶が…9月のランブル増刊号で紹介したランブル的主要アナログ・リイシューがこちら。
で、この後にもロン・セクスミスのファーストや、布谷文夫、コステロ&バカラックのコラボ盤の再プレスなど、注目のアナログリイシューが続々発表、お財布がスッカラカンになりましたとさ。
ちなみに、谷口が一部ライナーを手掛けた長門芳郎さん監修【三種の神器】アナログ・リイシューも大好評発売中!
2位 ディスクユニオン臨時休業
いやーこれはビックリしましたね…衝撃でした。ユニオンに限らず、今年はツアーにも出られなかったので各地のレコ屋さんにもなかなか行けず…来年はバリバリ働いて、もっとハッピー・レコード・ハンティング!
1位 デント・メイ・フィーバー
今年の1位は間違いなくデント・メイでしょう!増刊号で、ハッピー・シャイニー・ピープル特集で、そして肝いりのウェルクラフテッド・ポップス特集で、トゥーマッチなデント・メイ愛が溢れに溢れ、ついにはmonchiconさん協力のもと、本人と直接zoomインタビューと相成りました!
monchiconさん、本当にありがとうございます!来年も何か一緒に…と思っていたら、なんと大晦日の今日!こちらもランブルでたくさんレコメンドしてきたA Girl Called Eddyへのメール・インタビューが公開されました!
我々が質問構成を担当しています。A Girl Called Eddyの音楽的背景はさることながら、マジモンのスクープ情報もありで、ぜひぜひ読んでみていただけると嬉しいです。
デント・メイと並び、今年何度聴いたか分からない新譜、改めて最高です!
というわけで、以上ミッドナイト・ランブル・ショー2020年の10大ニュースでした。来年はもっともっと、ランブルメイトの皆さんに色々お届けできるよう頑張ります!(新年の予定は追ってお知らせいたします)
素敵なレコードとともに、良いお年をお迎えくださいませ!
2020年12月31日 ミッドナイト・ランブル・ショー