大きなミミの木の下で
やっと会いに行けた。
誰かにとっては早朝のジョギングコース。
子供にとっては毎日の通学路。
犬にとっては存分に駆け回れる散歩道。
そんな日常の背景のひとつに過ぎないけれど、なんとなく心が穏やかになる川沿いの道。
その道を見守るように立つ1本の木の側が、私の特別な場所になりました。
今から5年と半年前。
ペットショップの眩しすぎる光の下、手のひらに包まれて震えながらも、唯一じっとしてくれていた子。
その姿を見て、この子と一緒に暮らしたいと強く思った。
身体は弱かったけれど、優しくて賢くて、感情表現が豊かで、おやつが大好きで……。
飼い始めるまでこんな動物がいるってことも知らなかったけれど、2匹でおしゃべりしたり喧嘩したりする姿は本当に愛おしかった。
最後に遊んで1年半、木陰で眠りについて半年以上。
今日になってやっと、また会いに行けました。
ありがとう、ミミ。
またね。
2014.03.04 - 2019.01.04
天国のミミちゃんへ
2019.10.15 めぐみ