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#デグー
身近な存在がいなくなるということ
いつも隣に居て当たり前だと思っていた存在が、
急に、いなくなる。
こんなご時世だからこそ、
今はそんな話がしたい。
2020年4月1日。
明日、私は社会人になる。
そんな門出を控え、学生最後の日をただなんとなく過ごすはずだった今日、
奇しくも“その日”は訪れた。
3月30日。
住み始めて1週間の社宅の片付けを昼過ぎに終え、ベッドでゴロゴロしていたそのとき、突如電話が鳴った。
大きなミミの木の下で
やっと会いに行けた。
誰かにとっては早朝のジョギングコース。
子供にとっては毎日の通学路。
犬にとっては存分に駆け回れる散歩道。
そんな日常の背景のひとつに過ぎないけれど、なんとなく心が穏やかになる川沿いの道。
その道を見守るように立つ1本の木の側が、私の特別な場所になりました。
今から5年と半年前。
ペットショップの眩しすぎる光の下、手のひらに包まれて震えながらも、唯一じっとし