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永遠を探す日のこと(戸田さんと飯田さんへのお手紙、書き置き)

戸田さん、飯田さん、はじめまして。大好きで沢山聞いているのに、初めて投書を送ります。昨日、公開初日の「永遠を探す日」に伺いました。思いがけず戸田さんに初めてお会いできたのに、思いが溢れて何もお話ができなかったのですが、どうしても戸田さんに昨日のことをお話したいと思い、投書することにしました。

上映後の舞台挨拶で、キャストの五味未知子さんが、「自分は作品に触れることが少なかった人生で、数年前から映画に出たり写真に写ったりすることを始めてからもあまり良さが分からなかったけれども、戸田さんが創ったⅯのmvを観て、初めて、人が創ったものを世界一美しいと思って、そう思える作品に出会えて本当に良かった」と仰っていました。涙が止まらなくなりました。私は、この世界が本当はどうなっているのかを知りたいという気持ちと、反対にもう全部をあきらめたくなるような気持ちをもって、ずっと生きてきました。自分がいつ、この世界で人生を生き延ばしていくことを諦めてしまうのか、今すぐではないけれど、いつか諦めてしまうのだろうなというイメージから逃れられない時間をいまも過ごしています。そう思いながら毎日暮らしていくことは、率直にくるしいけれど、でも、やっぱり世界はきれいだなと思える瞬間に巡り合いたいといつも思っていて、今日まで来ました。昨日、また世界がきれいだと思いました。映画も、五味さんの涙も、言葉も、隣で聴いていた戸田さんの眼差しも、それらが在ったあの空間ごと、きれいでした。

大好きな戸田さんが撮られた作品が再上映されると知って、本当にただ映画を観るだけのつもりで行ってしまったので、なので会場を出るときに戸田さんが「舞台から見えました」とお声がけ下さったとき、緊張と、緊張と、緊張と、ありすぎる想いで胸が詰まって、更に溢れる涙も止まらないのとで、ほんとうにただ泣いてしまって何もお伝え出来ませんでした。「初めてまこりんにお目にかかるから、pink houseのかわいい白のスカートで来ました」とか、きのうの私の静かな意気込みを言えたりしたらよかったです。私にとって泣くことなんてそうそうに無いことで、自分でも困ってしまいました、でも直接お会いした戸田真琴さんはすっごくかわいくて、お洋服もかわいくて、グッチのブーツも似合っていて、書く言葉と同じかそれ以上に、話す言葉でも、一文字ずつ言葉と魂をお互いに馴染ませていくような柔らかさと確かさを感じました。

私は、文章で戸田真琴さんに出会いました。テレビブロスの連載をnoteでたまたま読んでから、沢山戸田さんの文章をよみました。戸田真琴さんという方の眼に入った光が、心に映って、脳で見えるまでのことが、言葉を通して私の心にも映るような、いつもそういう感じがしています。生きてこられてよかったです。この人生だったから、戸田さんの言葉に巡り合えました。そして昨日は魂そのもののようなあんなに美しい作品を観ることができて、世界がきれいだと思えました。来週末の写真展にも伺います。飯田さんの撮る作品もだいすきです、楽しみにしています。来週も、今度は赤のpinkhouseのスカートで会いに行こうと思います。


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