視点録 -旅・2022-
他者の日常は私の非日常、
私の日常は他者の非日常ーー。
そんなことを感じさせる「旅」は毎度、新しい視点を私に授けてくれる。2022年も国内・国外共に、色んな場所に足を運ぶことができ、彩り豊かな一年になった。
今年見て感じたことは、今の私しか感じられないことだと思うので、1年の振り返りとして備忘録を残しておく。
1月 佐賀県・武雄市
らかんの湯
武雄市図書館
ちょうどセンター試験(今だと共通テスト?)前の時期だったようで、
地元の中高生と思われる子たちが、はしゃぎながらスタバで友達と勉強をしていた。
友達とのテスト勉強なんて、もちろん進まないんだけれども、「勉強したくない〜」なんて言いながら、図書館の本を読んで休憩していた。
図書館は、地域に限らず、平等に「情報」に触れることができる場所だと思う。勉強の合間にも、本を読むことで別世界への扉が開かれるというのは、とても良い環境作りだと思うなど。
武雄市図書館は蔦屋書店などを経営するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)が運営・改修に参入しているので、このようなおしゃれな図書館になっている。この「図書館」にいかに、来たいと思わせるか、どんな本の展示の仕方をしているかは意外と大事だろう。
販売用の本のコーナーとスターバックスのコーナーがあった。
主目的はもちろんサウナ💓それと、自分が稼いだ給与で、「親をいいお宿につれていく」という夢を達成できたので少し感慨深かった。(ただついてきてもらっただけだけど)はは喜んでいて、嬉しかった!次はちちも連れて行きたい。
3月 山形県・鶴岡市
スイデンテラス
サ旅。その2
3月のほのかに暖かい太陽の光に照らされた雪が光り輝く時期。
一面に広がる水田(何もない)を眺める外気浴が最高だったね〜〜!
空気もご飯も澄んで美味しかった。
ホテル自体も、ナチュラルウッドで木の温もりが感じられて、晴れた青空とのコントラストが綺麗な建築だった。
夏の水田の時期にまた行きたい。あと、この近くにある鶴岡市立加茂水族館、クラゲが綺麗だった〜〜!
4月 静岡県静岡市・岐阜県岐阜市
静岡のお宿はゲストハウスのヒトヤ堂。下が純喫茶で朝ごはんはトーストと豆乳チャイ。穏やかな時間。
急遽決まった静岡経由の岐阜遠征。
取材先にお誘いしてもらい、シビックテックミートアップに行ってきた!!!!
せっかく岐阜に行くなら、途中で静岡に寄って、名サウナ「しきじ」に行かなければならない!(使命感)ということで、しっかりしきじに行ってきた★
水がまろやか〜〜〜!なんじゃこりゃ!というときめきで2種類のサウナと共に、水風呂もしっかりと堪能
そして、目的地岐阜。
岐阜初めて行ったけど、長良川が印象的だったな。青空の下のどかな時間が流れていて、すごく豊かだった。
詳しい内容については、記者の眼にも書いたのでこちら参照
特に、コード・フォー・岐阜の石井さんの「まちを探訪する」話すごく印象的だったな。
私がいろんな地域やまちを歩く理由はまさにここだと思う。その土地にずっと暮らしていて、そこに行かないと出会えない人たちや、その街独自の文脈、空気感を感じ取りたい。そして観たことない景色を見たい。(もちろんご飯も🍚)それに尽きる。
5月 四国
■徳島県(神山まるごと高専(仮)建設予定地)
これは出張。四国旅といいつつ、これだけ別で行って、次の週に四国旅…勉強にしか集中できない環境に身を置きながら、熱量の高そうな同期と色々夢について語ったりするんじゃないんだろうか、、
中学の時から、高専に行く人たちは私より遥かに頭が良く別世界の人間だと思ったりしていたが、そういう高専生がさらに活躍する未来が作られて欲しい、と思いを馳せるなど。
(写真は会社PCにあるので割愛)
▼これ以降はGW四国ひとり旅!(といいながら、後半はじぇみ・おかぴ・おにー)
■愛媛県松山市
行ってみたかった道後温泉!
瀬戸内トリエンナーレがメインイベントだったのでサクッと温泉日帰りで入って、ビール飲んでそのままローカル線に乗って高松市へ直行!
■香川県高松市(瀬戸内トリエンナーレ)
超〜〜豊かな時間だった。
瀬戸内トリエンナーレ、もっと丁寧に回りたいから次は、平日にゆっくり回りたいな。人が多かった。直島はどうしても行ってみたくて、自転車借りて島をぐるぐる。
やっぱり海は凪が好きだな。やさしい海の音がする。ちゃぷん、ちゃぷんーーって。
1番好きだった作品はこれ。
自然の海の景色と人間の創造物であるアートが一体化しているのがとても好きだった。
あと、光と影の使い方がうまい作品が特に好きなのだけれど、闇の中に入り込む光、反射する光を使って、奥から見ると一枚の絵のように見える作品がなんとも言えなかった。ずっとみていたかった。この景色を独り占めした数秒間は尊かったね
■高知県北川村
じぇみ・おかぴに会いにいくために〜〜〜!!!(with おにー)
北川村に行ってきた!
北川村めちゃくちゃ好きな場所になった。でもジェミとおかぴがいなかったら多分一生行くことはなかったのかもしれない。北川村に行くまでの鉄道道もよかったな。
地方の鉄道やバスなどの公共交通機関に乗って思うのは、生活を完全にこれらの公共交通機関に合わせなければならないということ。車さえ持っていればそんなことはないんだろうけど。
あと車社会だから基本的にバスは遅れる。バスが今どこにいるか見れるアプリの需要が高いのも納得。
北川村、つくづくいい村だとおもった。
私の友達の話で恐れ入るけど、東京でバリバリ活躍した経験のあるじぇみとかおかぴとかめっちとか、そんな人たちと幼少期に触れられるって、それだけで人生の選択肢が増えるんじゃないかな。
東京に当たり前に存在する職業の選択肢は、地方に暮らしてたら出会うこともないものも多いから、東京から色んな地方に人が出向くこと、そこに暮らす子供と仕事の話をすることはきっと意味のあるものになるかもしれないと思うなど。
6月 タイ・ラン島
人との関わりで少し疲れるなどの出来事があったので、一旦国から出て海を眺めたく、タイのラン島に行った。
最高〜〜〜にリフレッシュした!これは行ってよかった。また心が疲れることがあれば絶対にここに来る。宿から見える海も波の音も全部贅沢だった。バンコクから2時間あれば行けるし、2泊3日の弾丸旅行でもしっかり楽しめるから、いつでも行けるのもいいね!
タイは私の心の拠り所。
色んな地域のルーツの人が一気に集う街。あぁ、もっと自由でいいんだよね。と心が解放される街。そして何よりタイ料理が美味しい!
10月 鹿児島県・肝付町
取材先のおねえさま、おにいさま方と一緒に肝付にロケット打ち上げを観に!
残念ながらロケット打ち上げご対面は叶わず…🥲がしかし、鹿屋・肝付を堪能。
プリップリしてて美味しいし、鰤しゃぶ超〜忘れられない!!
あと人生初SUPを朝日に照らされながら桜島観つつできたの超〜〜!贅沢だった!錦江湾、水が透き通っていて下が見えちゃうくらい綺麗だったのは驚いたな。
肝付町にしっかりふるさと納税した★
大学は鹿児島なのに、肝付は初めてだった。行けてよかったな。
コンビニもスーパーも車がなければいけないし、ましては居酒屋も少ない。タクシーを呼んでも運転手が少ないーー。東京にいたら忘れていたような不便さもあった。
散歩してすぐにご飯が手に入るわけではないし、車がなければできることは限定的。
人が足りない中でコンビニも24時間空けられるわけではない。
こういうエリアにこそ、技術活用の余地があるのでは?と思ったりする。無人コンビニはここにこそ需要があると思う。コンビニは24時間あいていることに価値があると思っている。買うのはお酒やおにぎり、お菓子、スイーツとか。そうであれば、24時間買える自販機とかでも価値や便利さを代替できるのかな?
11月 アメリカ・ラスベガス
今年を括るのは、アメリカ・ラスベガス!
実は人生初の米国本土でした。10月に、出張に行けますか?と上司から連絡、二つ返事で行きます!!!でした。
これは、海外探訪とは少し関係ないのかもしれないが、とにかくAWSコミュニティーの熱量の高さに圧倒された。
世界中からいろんなルーツの人が来て、「AWS」という1つの共通点をもとにこんなに盛り上がれるのかと。製品発表もお祭りみたいで、新しいゲームが発表されるかのように熱狂していて、「技術を純粋に楽しむ」ってこういうことなのかも。と思わざるを得なかった。
あと、Keynote Sessionの登壇構成が1番印象的だった。女性のCEOやCTOの登壇比率はほぼきれいに半分、そして登壇する人の多くが30-50代ほど。アストラゼネカ(Global VP, R&D IT)、LYELL IMMUNOPHARMA(CEO)、ENGIE(CIO)、ESCOLA DA NUVEM(CEO)、Expedia(CTO)などが女性の登壇者だった。
正直、会場を見回すと6割程度は男性。ただ、実際にこうしてIT業界の最前線で活躍している女性をみると、「私も、こういうキャリアの作り方もあるのかも」と思わされる節があった。(私は、記者として腹を決めた今は、記者として淡々と頑張りたいが、モラトリアム時代だったら憧れていたかも。と思いました)
何が言いたいかというと、「見たことがないものにはなれない」論は、結構多くの人のキャリアを左右する要素なのではないかーーということ。
ほぼ不特定多数の多くの人が目にするコンテンツを作るにおいて、そうした視点は忘れてはならないと身をもって気付かされた。今回の例は男女比についてでしたが、生まれ育った場所や大学、職業などのバックグラウンドやルーツなど様々な多様性とギャップを抱える社会の中で、こうした配慮は常に必要だと思う。
その他、番外編
今年新たにハマったのはシーシャ!お友達が美味しいシーシャ作ってくれたおかげで、ハマってしまった。旅先での楽しみとして、元々温泉・サウナ・ご飯(時々お酒)があったのだけど、新たにシーシャが追加されてとても嬉しい。なんなら行きたいシーシャ屋のための京都・大阪遠征したけどこれは相当よかった。
シーシャは、作り手の人の表現を味わえるのがとても好き。こんな表現方法があったのか!こんな味わいどうやって出したの?こんな美味しい組み合わせあったか!の発見が楽しい。あと、作り手の思想を聞きながら、どんなシーシャが好きで、どうこだわって作っているかと聞きながら味と香りの変化を味わうのも好き。(結局これも取材してるみたいだな)
今年もたくさん楽しむ!
あと、キャンプ!こちらも愛しきシーシャフレンズに連れて行ってもらって、キャンプシーシャで自然の中で1日シーシャを吸うという超贅沢な時間。
来年は登山ももっと行ってみたいな。自然に触れると心がとても安らぐ。
美味しい澄んだ空気を吸って、森の中を鳥の声や風に揺られる木の音を聞きながら歩くのがとてもいい。(たまに登りがしんどいけど)物理的に体を疲れさせるとその他の邪念が消えていくので、この習慣大事だと思う。
友達夫婦が新婚旅行で、パタゴニアトレッキングしていて、その景色が超綺麗で、私も登りたい!となっている。30になるまでに登れたらとても嬉しい。そのために体力と経験をつけるため、トレッキングに今年からたくさん行きたい。
振り返り、以上!
尊敬する経営者の1人でもある出口治明さんが
「人が賢くなる方法は『人・本・旅』に尽きると思う」ーー。
とよく話している。
賢くなれているかどうかはわからないけど、旅に出てその土地の空気や文化を感じながら、人と話す過程は、私の中にある視点を豊かにしてくれる。視点が豊かになると、ものの見方を複数持つことができるので、解釈のあり方を複数持つことができ、心穏やかな生活の確保や新しいアイデアにつながる。これは私の幸せにつながるとてもよい習慣だと思う。
そこに行かないと見えない問題も、良いところもある。暮らしてみなければ本質的にわからないことの方が多いとも思うが、「よそもの」として、別の地域の常識の目線から見るからこそ、見えてくるものもあると思うなど。
東京にずっと住んでいると、東京での暮らしが「当たり前」になってきて、地方で暮らしていた時の情報の足りなさ、現実的な選択肢の少なさにもがいていた時期のことを忘れてしまいそうになる。そんな自分が怖くなるし、私らしさを失い、東京という街に最適化されていくようで不安になる。旅はそんな自分を、元の私に連れ戻してくれる扉なので、2023年ももっともっといろんな土地に行き、いろんな世界の「当たり前」に触れながら視点をもっと豊かにしたい。