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ネットにおける「能動」と「受動」、そして「数」の影響を考える

選挙の結果やその評価に伴い、「既存メディアとネットメディア」の関係がまた注目されている。

その中では「ネットでは自発的にコンテンツを選ぶため、既存メディアに比べ影響が強い」という説明がなされることが少なくない。

ただ、ここには正直あまり同意しかねる。影響力は「自発的に選んでいるから」ではない、と考えられるからだ。というよりも、コンテンツ取得に強い自発性があるかというと、そうではないからだ。

このことは政治的な議論とは別に、とても興味深い状況がある。

ネットの歴史も含め、「コンテンツ消費の能動と受動」がどう変化してきたかを考察してみよう。

■SNSの持つ「受動的コンテンツ視聴性」

まずシンプルな話として、現在多く利用されているコンテンツはほとんどが「能動的に選び続けてきた」ものではない。

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