西田の論壇:「回線の複線化」はどこまで必要か
知財、IT産業、ネット、放送にまつわる問題や社会現象を分析、考察します。
KDDIの大規模障害もあって、「家庭でもなにかあった時のために回線を複数用意すべきだ」とう論が盛り上がってきている。
そうした話が最初に注目されたのは、2011年の東日本大震災の頃かと思う。筆者も「複線化」として、コミュニケーション経路の多重化を推進し、記事を書いたり本を書いたりした経緯がある。
だがここで、少し冷静になってみたい。
連絡体制の整備が重要なのはいうまでもない。一方で、単純に「複数回線化」の話だけをするのはちょっと違うのではないか、という気がしてきているからだ。
改めて「回線の複線化とはどういうことか」を考えてみたい。
■「携帯電話2回線契約」は必須ではない
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