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西田の論壇:改めて考える「ECが個人市場に起こした変化」

知財、IT産業、ネット、放送にまつわる問題や社会現象を分析、考察します。


いまや、Eコマース(EC)に頼らずに過ごすことはほとんどない。コンテンツの多くも、店舗で買うよりもオンラインから得るものが増えている。

その功罪は別だし、ECがあればリアル店舗がいらない、と考えるのも難しい。そこは0か1かで判断すべき話ではないのも、いまさら説明するまでもないと思う。

一方で、EC化の進展が企業と個人市場の関係をどう変えたのか、ちゃんと言語化して説明している例は少ないようにも思う。

具体的に言えば、「本質的にはB2B市場だったものが、よりB2C的市場になった」ということだ。

その実例を、筆者がよく知る「家電」と「ゲーム」という2つの例に絞って説明してみよう。

■量販店への集約がキモだった「過去の家電」

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