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2024年上半期、読書記録をつけてみて思ったこと。
【はじめに】
今年から始めた読書記録が、まさかここまで続くとは、そして意外にも多くの方に読んでいただけるとは、思ってもみなかったのでびっくりしました。
読んでいただいた皆様、本当にありがとうございました。
今回は読書記録をつけてみて思ったこと、またせっかくなので上半期のお気に入り本も紹介します。
【読書記録をつけてみて思ったこと】
・思ってたより、本読んでいた
1月〜6月で読んだ本 49冊
1ヶ月平均が8.16冊
これは全国平均と比べても、周りの人に聞いても、かなり多いらしい。記録つけるまで気づかなかった。
「今月は○冊読む」みたいな目標は特に決めてません。それを達成しようと変に真面目になってしまって楽しくないので。
スマホ見るより本を読む、ちょっとした空き時間があれば読むことが多いです。
あと寝る前は必ず読んでました。本読まないと逆に体が休まらないというか、日常のことを色々と考えてしまうから。
昔からその傾向があるので、一度そこから離れる意味でも「読書」は必要だったなと思います。
・ひとつ気になることがあると、追いかける傾向がある
1月は高峰秀子さん
2月、3月は木下龍也さん、江國香織さん
4月は精選女性随筆集
5月はフジモトマサルさん
6月は村上春樹さんの紀行文
記録を振り返ると、そのときの自分がハマっていたものが分かりやすく出ている。
一度気になると何冊か続けて買って読むことが多い。
・やっぱ小説よりエッセイが好き
スキマ時間に読むことがほとんどなので、サクッと読めるエッセイがやっぱり好き。
なんでこんなにもエッセイ読むんだろう、と考えたとき「私って人の生活とか、暮らしを見るのが好きなのかもしれない」とふと思ったんですね。
仕事柄、色々なお客様の生活スタイルを聞くこともあって、それが楽しいなと前から思っていて。
逆を言えば、あまり自分の生活とか暮らしに興味がなくて。
上半期は特にその傾向が強くて、心身ともに休まる時間がなくて、よく落ち込んでいました。
自分ダメだなと落ち込んでも、本読んでいて似たようなことが書いてあったら「あ、大丈夫かも」と安心できたり、時々笑ったり、メンタルケアにもなってたなぁ、と改めて思う。
世の中いろんな人いるよなぁ、と思うと安心できる。それを知っておくと、例え嫌なことがあっても大らかな気持ちでいられるというか、あまり気にならない。
でもとことん落ち込んだときに読む小説もまた良いんですよね。4月に読んだ「飲めば都」はホント良かった……
・村上春樹さんの本が読めるようになってきた
まだ長編は難しいけど、短編集とかエッセイとか好きなものが出てきた。
エッセイ読むと、なんとなくその人柄が、人となりが見えてきて、そこから小説を読むと納得できるところがあって。
主人公=作家ではないけども、ご自身の経験や取材等が作品につながるので、たまに「このエッセイのここが、この話につながるんだ」と気づくのが楽しい。
・1ヶ月で買う本の量が多い
月10冊は超えてるので、そろそろ本棚が溢れそう。
1月〜6月で買った本は65冊
1ヶ月平均が10.83冊
1ヶ月で買った本を全部読めてはいないので、だんだんと積読が増えている。
けども毎月いい本が出るし、いつ絶版になるか分からないので、買うのをやめられない。
本が好きだからというのもあるけど、ストレス発散でもあるので、一度制限したら辛くて逆に悪影響だった。
【上半期お気に入りの本たち】
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江國さんの文章は読むと、スッとどこか違う世界に行くような、そんな気分になる。
同じ日常なのに、見る人によってはこうも違うのか、と驚く。
特に若い頃に書かれたエッセイを読むと、なんて大胆な文章なんだろうと思う。読むだけで匂いや空気、そういった目に見えないものが広がっていく感覚がある。
まだ江國さんの本はたくさん出ているので、他にも読んでみたいな。
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富士日記が特に好き。気取ってない、そのままの姿が描かれている。
どの言葉を見ても、ハッとするような、自然にそのままポロッとこぼれたような、生のままというか。素直な言葉たちが溢れた文章だと思う。
私は変に取り繕うところがあって、こんな風に書けないのでうらやましい。
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買うかどうかギリギリまで悩んだけど、買って良かったなと思う1冊。
宇野さんの恋愛に全力なところ、大庭さんの静かにスパッと言えちゃうところ、どちらと好きだったな。
精選女性随筆集のカバーってどれも素敵ですよね。並べるだけでも癒される。
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千早さんってYES NOがはっきりしている方だなと思う。私は流されやすい方なので、うらやましい。
「イメージと違う」って、本当は彩りだと思う。
この言葉に出会えたことが嬉しい。
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短歌って余白とともに楽しむものだと思う。
1ページに1首。その余白があって色々と想像が膨らんでいく。寝る前に読むとぐっすり眠れる。仕事で不安なことが多い時期によく読んでた。
この装丁もまた素敵なんですよね……布の温かさが心地よくて、しばらく枕元に置いて一緒に寝てました。
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北村薫さんが描く、人間の弱さと強さ。それが昔から好きです。
心身ともに限界を迎えていた4月。積読の山からこの本を見つけて、貪るように読んで、浅くなっていた呼吸が整うような、そんな気分になった。
心身やばそうなとき、逃げ場所としての本。エッセイではなく小説の方が集中して没入できるから良いな……とこの1冊で気づいた。
と書いたけど、この気持ちは今も変わらない。
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どちらも日常を描いた作品。
大白小蟹さんは初めまして。とても好きな作品だった。
宮田ナノさんは「ハラヘリ読書」から好きな方で、なんとなく笑いのツボが近いなぁと思っている。
【最後に】
改めて、本が好きなんだなぁと思います。
社会人になりたての頃は、極度の緊張とストレスで本が読めなくて辛かったけど、気がついたらオンとオフの切り替えとして、本を読むことが増えた。
自分が思う「好き」をここまで正直に出せる場所ってないので、誰にも邪魔されない「自分だけの居場所」=読書だったと思う。
好きなものがあると勢いで「これ好きなんだよ……!」とパッションだけで紹介して、好きな理由を言えないことが多かったので、noteで少しでも言葉として記録できたのは良かった。
これから気になる本も、今読んでいる本も、たくさんあるのでまた記録できればと思います。