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暗い微睡みの呼ぶほうへ とまふまふちゃんねる(本物)(という名の偽物)のお気持ち文章

暗い微睡みの呼ぶほうへ とは2022.1.28にまふまふ氏よりリリースされた楽曲である。
暗いピアノ伴奏から入りサビでは氏特有の激しいギターとシンセサイザーが鳴り響く。
歌詞の作りからは果てしない絶望感の他 絵 を連想させる表現が多く含まれる。

私はこの曲それ自体に深く共感している。どうしてもその気持ちを書き留めておきたく文字に起こすことにした。
私は中学生に上がってすぐから引きこもりの不登校となってしまったがそれと同時に絵描きとしての人生が12歳から始まる。
学校生活に挫折し引きこもりになった自分のぽっかり空いた心を満たしたのはインターネットだった、当時は東方Projectにハマっており初めは様々な絵師の絵を模写していたがやがて自分でオリジナルの絵を描くことが増えた。そんな絵とSNSばかりの生活の中ある転機が訪れた。まふまふ氏の楽曲との出会いである。

1番初めに聞いたのは確かベルセルクだっただろうか、そしてその次にまふまふ氏、そらる氏から成る音楽ユニット After the Rain にも出会った。この2人の歌い手との出会いが当時の私にはとても衝撃的でのめり込むように2人の音楽の世界の虜となったのだ。(因みにまふまふちゃんねる(本物)という名前のくせに私はそらる氏が最推しである)
まふまふ氏の作る厭世的ながらも助けを求めもがき苦しむような世界観に私の心は共鳴し、そらる氏の包み込むような優しい歌声に深く陶酔した。母親からの言葉の暴力も対人関係での孤独もこの世界に対する破滅の欲求も2人の歌があればただ 次の新曲を楽しみにする それだけのことで明日も生きたいと願えたのだ。

時は経ち私は中学三年生となった。その頃に様々な辛い経験をし私の心は憔悴しきっていた。転校によりそれまで関わっていたオタク仲間の友達とも疎遠になり1番使っていたSNSアカウントは炎上し凍結。現実にもネットにも居場所がなくなった私は絵を描くことにのめり込んだ。奈良県の祖母の家に引っ越し6畳半の自室に引きこもって100均で買った白紙のルーズリーフにひたすら絵を描いた、描いて、描いて、描いて、描いて、描き続けた。途中からは専門高校への入学が決まったことの祝いで祖母に購入してもらったノートパソコンとペンタブを手に入れもはや自分には絵を描くことしか出来ない そう強く感じた。起きて絵を描いて、完成した直後にまた次の絵の下書きを描き始め瞼の限界を迎えるまでパソコンに向かい続けた。学校にも行かずずっとそうしていた。

こんな私の中学生時代と20歳になってから出会ったまふまふ氏の楽曲暗い微睡みを呼ぶほうへがとてもリンクしているように感じている。そういうお話だ。
「虹を描こうと絵筆を取ってあれおかしいな黒が出ないや 下書きのままで今日も埋もれている 今日のボクの命に意味はない それならば今すぐに すぐに 消してしまってよ」
という歌詞が今精神病棟でも紙とシャーペンを取り出して白と黒だけの世界を描いている。そんな今と過去と暗い微睡みの呼ぶほうへ が繋がっている。
私は今後作り続けた果ての分かりきった死を待つのか逆行して自分を殺すのか、そんなことばかりを考えている。

https://youtu.be/5pUF2DddgsI?si=Zib3lyg_4w5ADHZT

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